出版社内容情報
「障害をもつ人ももたない人も、大人も子どもも、男性も女性も、助けあって一緒に生きていこう。差別や抑圧のない、みんなが楽に生きられる社会を作っていこう」。子ども情報研究センター機関紙『はらっぱ』の連載コラムを集録した、心癒されるメッセージ。
はじめに
1 共に生きよう、楽に生きよう
障害者問題ゼミナールに参加して/なぜ生きにくいのか/一緒に生きる/ゆったりと生きる/あるがままで生きる/支えあって生きる
2 人間の本質としての共に生きること
愛し愛されて生きる/人間の本質としての共生/愛による癒し
3 なぜ生きるのがつらいのか
なぜつらくなるのか/差別と抑圧/そのままでいいんだよ
4 楽とはどういうことか
がんばることのしんどさ/無為の論理/自分の人生を楽しむ
5 一緒に生きていこうよ 43
犠牲になること/あきらめないこと/一緒に生きていこうよ
6 比較しないこと
抑圧としての比較/なぜ比べたくなるのか/そのままでいいんだよ
7 助けをもとめること
我慢すること/「助けて」って言っていいんだよ/助けられ助けて生きる
8 生かされて生きる
そんなことが評価の基準じゃないよ/本当のあなたのままで、一緒に生きていこうよ/生かされて生きる
9 癒しの関係をもとめて
はじめに/本当につらい中よく生きてきたね/生まれてきてくれて本当にありがとう/英雄的な魂/みんな傷つい
本書は、障害を持つ人と持たない人が共に生きることの意味について、私が考え続けてきたことをまとめたものです。
私は一九五七年に滋賀県で軽度の視力障害を持って生まれました。そして障害を持ちながら子ども時代を過ごす中で、さまざまないじめや差別、生き難さをも体験してきました。そのことが、私が現在、障害を持つ子どもの問題や共に生きるということを考え続けている原点です。
障害者運動と出会って、私は自分自身が本当に楽になれたと感じています。障害を持つ人たちとの出会いの中で、新しい自分に生まれ変わったのです。そして障害者運動は、この社会の中で生き難さを感じているすべての人が、楽に生きていける道を指し示していると確信してきました。
私は、保育所や学校で障害を持つ子どもたちに出会い、作業所や自立生活運動・ピアカウンセリングの中で障害を持つ仲間たちと出会い、そしてRC(再評価カウンセリング)の中で障害を持つ人とも持たない人ともお互いの感情を聴きあい多くの人の人生に出会ってきました。そうした出会いの中で、私は障害を持つ人と持たない人が共に生きることの意味について考え続けてきたのです。本書に収録した文章は、そうした出会い
内容説明
本書は、障害を持つ人と持たない人が共に生きることの意味について、著者が考え続けてきたことをまとめたものである。
目次
1 共に生きよう、楽に生きよう
2 人間の本質としての共に生きること
3 なぜ生きるのがつらいのか
4 楽とはどういうことか
5 一緒に生きていこうよ
6 比較しないこと
7 助けをもとめること
8 生かされて生きる
9 癒しの関係をもとめて
著者等紹介
堀正嗣[ホリマサツグ]
1957年滋賀県生まれ。現在、熊本学園大学社会福祉学部教員、社団法人子ども情報研究センター副所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。