出版社内容情報
『ハイジ』や『若草物語』などの古典作品における障害や病、死の描写を検証することにより、障害が弱さや罪の象徴として使われていたこと、さらには少女たちに「従順さ」を学ばせるために、それらがメタファーとして利用されていたことを浮き彫りにする。
謝 辞
本書で取り上げた主な作品と作家
序 章
第一章 罰と憐れみ 障害、病、治癒のイメージとその提示
第二章 『ジェイン・エア』と『若草物語』の臨終場面 生きていくには善良すぎる
第三章 『すてきなケティ』スーザン・クーリッジ 申し分のないよい子になること
第四章 『ハイジ』のクララと『秘密の花園』のコリン 奇跡的治癒
第五章 『少女ポリアンナ』と『ポリアンナの青春』 障害、階級、ジェンダーの研究
第六章 『リバーハウスの虹』エセル・ターナー 混乱、挑戦、死
第七章 作家が次にしたこと 二十世紀後半の障害者の描写
結 論
参考文献
解 説 [荒井英子]
内容説明
今も読み継がれる名作に潜む、障害観、死生観とは?「克服する」ものとしての障害と、ある日おとずれる奇跡的な治癒。ヒロインたちの試練の下に隠された「理想の女性像」。
目次
第1章 罰と憐れみ―障害、病、治癒のイメージとその提示
第2章 『ジェイン・エア』と『若草物語』の臨終場面―生きていくには善良すぎる
第3章 『すてきなケティ』スーザン・クーリッジ―申し分のないよい子になること
第4章 『ハイジ』のクララと『秘密の花園』のコリン―奇跡的治癒
第5章 『少女ポリアンナ』と『ポリアンナの青春』―障害、階級、ジェンダーの研究
第6章 『リバーハウスの虹』エセル・ターナー―混乱、挑戦、死
第7章 作家が次にしたこと―二十世紀後半の障害者の描写
著者等紹介
キース,ロイス[キース,ロイス][Keith,Lois]
作家、大学講師。障害者の権利のための活動をしている。編著にMustn’t Grumble:Writing by Disabled Women(The Women’s Press,1994(1994年度のMIND最優秀図書賞を受賞))、著書に十代向けの小説A Different Life(The Women’s Press,1997(1998年のブックトラスト・ベスト100に入選))、子ども向けのThink About People Who Use Wheelchairs(『車いすの人たち』2000年、小峰書店、茂木俊彦監訳、京兼玲子訳(1999年のNASEN特殊教育賞の最終選抜候補))。このほか2003年春に大人向けの小説Out of Place(Crocus Books)を発表。2002年には日本のNHK他が主催した「第2回世界ハート展」のロンドン展で詩の選考委員を務めた。現在、夫と2人の娘とともにロンドンで暮らしている
藤田真利子[フジタマリコ]
英仏翻訳家。東北大学仏文科卒業
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感想・レビュー
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