子どもの権利擁護と子育ち支援

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  • サイズ A5判/ページ数 234p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750316918
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

いじめや虐待、不登校そして障害を持つ子ども……。そうした子どもたちの苦しみの根源は何か? 子どもの問題は大人の問題と捉え、アダルティズムを超えた、対等平等な関係のなかで、尊重しあう共生社会実現の方途を提示する。

第一章 子ども観を問い直す
 1 「子ども観を問う」ということ
 2 問題としての「子どもの消滅」
 3 「子どもの消滅」の中の子ども観
 4 子どもの行方

第二章 共生時代の研究と実践
 1 研究と実践の関係は現在
 2 反差別の運動における研究と実践
 3 研究と実践の分裂はなぜ起きるのか
 4 ヒエラルヒーからヘテラルヒーへ
 5 すべての人は知識人である
 6 研究者・実践者双方のエンパワメントを
 7 研究者と実践者の新しい関係を

第三章 障害者運動におけるアドボカシーと子どもアドボカシー
 1 障害者運動におけるアドボカシー
 2 子どもの権利擁護としてのアドボカシー

第四章 子どもの権利擁護
 1 子どもの権利擁護とは何か
 2 子どもの権利擁護システムとエンパワメント、アドボカシー
 3 地域における子どもの権利擁護
 4 権利擁護を超えて

第五章 「子どもの人権オンブズパーソンとは何か」を考える

第六章 オンブズパーソンから見えてきたもの
 1 子どもの力を信じること
 2 あきらめない子どもたち
 3 自分を信じ、人を信てのネットワークを
 5 人権を通しての保育・人権についての保育

第一〇章 保育実態調査から見えてくるもの
 1 調査結果の概要
 2 子ども主体の保育を
 3 保護者のエンパワメントを支える子育て支援を

第一一章 人権保育の概念と基本的視点
 1 人権保育の概念
 2 人権保育の基本的視点

第一二章 「心の教育」ではなく「人権保育教育」を
 1 心の教育とは
 2 「親への叱咤」ではなく「親の解放」を
 3 「道徳」ではなく「人権」を

第一三章 子どもと子どもの声をつなぐ
 1 ユア・ボイスとは
 2 子どもも「問題解決者」
 3 声を聴くってどういうこと
 4 スタッフも成長しながら
 5 「聴いてくれる人がいるだけで楽になります」
 6 聴いてもらう権利
 7 「自己決定権」をどう考えるか
 8 十代のピアカウンセリング

あとがき

目次

子ども観を問い直す
共生時代の研究と実践―研究者と実践者の連帯を求めて
障害者運動におけるアドボカシーと子どもアドボカシー
子どもの権利擁護―子どもとおとなの共生を求めて
「子どもの人権オンブズパーソンとは何か」を考える
オンブズパーソンから見えてきたもの
子どもの権利と子ども家庭福祉
子どもの権利条約における能力と発達
同和保育を原点とした人権保育を
保育実態調査から見えてくるもの―これからの同和保育・人権保育を考える
人権保育の概念と基本的視点
「心の教育」でなく「人権保育教育」を
子どもと子どもの声をつなぐ

著者等紹介

堀正嗣[ホリマサツグ]
1957年滋賀県に生まれる。現在、熊本学園大学社会福祉学部教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

21
主に日本の児童福祉や障がい者教育の実態を事例として、子どもの権利条約の理念と思想を考察及び分析した本。基本的には、「保護の客体」から「権利を行使する主体」として、大人と対等な権利を持つという子ども観の転換を示したのが子どもの権利条約であるという。ただ、市民的自由を強調するあまり、保護を受ける権利が矮小化されてしまうことには警鐘を鳴らす。幼い子どもに性的自己決定があると主張する極論まで存在しているというのはびっくりした。主体としての権利行使と成長の過程で大人に守られる権利の双方が尊重されるべきだとする。2023/02/22

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