出版社内容情報
アメリカ文明は崩壊してしまうのか？ 再生の道はあるのか？ 大統領選挙・ハリウッド・銃撃事件・宗教・ユダヤやエスニックの文化多元主義など、WASPを中心としてきたアメリカの文化の流れを、詳細に読み解き、21世紀の合衆国の文明のあり方を考察する。
１ 文化戦争と大統領
文化戦争とクリントン・スキャンダル疑惑
情報化社会と大統領選挙
２ ハリウッド＆メディア
ハリウッドにとってのグローバライゼイション
アフリカ系とアカデミー賞
３ 郊外
アメリカ中流層を崩壊に追いやった元凶は？
コロンバイン高校乱射事件の背景
時計仕掛けのオレンジたち
「ぼくらの内面にもユナボマーがちょっぴり潜んでいないかな？」
４ 終末
アンチキリスト像の変容
宇宙人・ＵＦＯ信仰と人間クローン化信仰
現代のカーゴ・カルトとオートポイエーシス
カルトと情報化社会の奇妙な符合
５ 文化多元主義
対プロテスタンティズム・アメリカ自衛法
パウエル待望の基盤をアメリカ主流社会に創り出す、ハイフンを越えるアメリカ評論家たち
ユダヤ系ｖｓアフリカ系ｉｎニューヨーク
二つのホロコーストの間
６ 中枢テロ以後
「レス・シキュア、レス・フリー」のアメリカ
アメリカン・アロガンス（傲慢さ）解剖
７ 日米
アメリカはなぜ〈ヒロシマ〉を恐れるのか
イチローとシンジョー
あとがき
初出一覧
目次
１ 文化戦争と大統領
２ ハリウッド＆メディア
３ 郊外
４ 終末
５ 文化多元主義
６ 中枢テロ以後
７ 日米
著者等紹介
越智道雄［オチミチオ］
１９３６年愛媛県生まれ。明治大学教授。日本ペンクラブ理事。城西大学大学院非常勤講師。オーストラリア学会副代表理事。おもに米豪の比較文化を軸に、１９６０年代カウンターカルチャーおよびその延長として文化多元主義の研究に従事
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