出版社内容情報
日本人と在日韓国・朝鮮人の市民の手作りの交流史博物館をつくろう。1990年に始まった市民の活動が2001年12月に結実した。本書は博物館設立活動と並行して書籍による仮想歴史博物館としてつくられた。日本・在日コリアンの2人の高校生が交流の歴史を旅する。
はじめに
登場人物の紹介を兼ねたプロローグ
1 朝鮮と日本 古代―近世
( 1 )朝鮮のあけぼの
( 2 )朝鮮三国の発展と対立
( 3 )「日本」国の形成と渡来人
( 4 )東大寺と統一新羅
( 5 )渤海と日本の交流
( 6 )高麗王朝と、その苦難
( 7 )朝鮮王朝と「海東諸国」日本
( 8 )ハングルを創った朝鮮王朝
( 9 )豊臣秀吉の侵略
(10)善隣友好の絆、朝鮮通信使
2 日本と朝鮮 近代・現代
(11)朝鮮の開国と日本
(12)朝鮮の開化運動
(13)朝鮮の農民戦争と日清戦争
(14)「韓国併合」という名の、廃滅
(15)三・一独立運動とその影響
(16)大陸侵略の「兵站基地化」と朝鮮人の「皇民化」
(17)解放、そして再びの悲劇へ
3 わたしたちが日本で生きるということ ある在日女性の物語
朝鮮戦争後の韓国と北朝鮮――友理恵とヨンヒの共同作業による現代史年表
さらに学ぶために 参考文献の紹介
エピローグ 館長からのメッセージ
内容説明
本書では、二人の高校生―ヨンヒと友理恵―が「日本・コリア交流史博物館」を館長さんの案内で見学します。この紙上博物館では、日本とコリアの交流史が十七の部屋に分けて「展示」されています。皆さんも二人と一緒に日本とコリアの交流の歴史を学んで下さい。その後の「わたしたちが日本で生きるということ―ある在日女性の物語」は、史実をベースにしたフィクションですが、皆さんのまわりにいながら、長い間日本社会で差別を受けてきた、そしてともすれば見えない存在になりがちな「在日コリアン」について考える良い材料になっています。
目次
1 朝鮮と日本―古代‐近世(朝鮮のあけぼの;朝鮮三国の発展と対立;「日本」国の形成と渡来人;東大寺と統一新羅 ほか)
2 日本と朝鮮―近代・現代(朝鮮の開国と日本;朝鮮の開化運動;朝鮮の農民戦争と日清戦争;「韓国併合」という名の、廃滅 ほか)
3 わたしたちが日本で生きるということ―ある在日女性の物語