日本文学のなかの障害者像―近・現代篇

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750315348
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

明治以降「障害者」を扱った文学から障害者自身,あるいは障害者の立場に立った視点から読み解く。障害者に対する差別・偏見が百数十年のあいだに如何に変わっていったのか,あるいは変わらないのかを論評する。水上勉推薦!

はじめに[花田春兆]
第1部 近代文学と障害者(明治/大正/昭和・戦前篇)
福沢諭吉『かたわむすめ』[桐山直人]
広津柳浪『変目伝』[岩沢伸子]
正岡子規「障害者・子規」[岩井清]
国木田独歩『春の鳥』[麓正博]
小泉八雲「耳なし芳一のはなし」[坂部明浩]
岩野泡鳴『背中合せ』[関義男]
素木しず『松葉杖をつく女』[佐々木正子]
武者小路実篤『その妹』[由利雪二]
小川未明『河の上の太陽』[松原亮]
野上弥生子『澄子』『準造とその兄弟』他[関義男]
芥川龍之介『或阿呆の一生』[山県喬]
江戸川乱歩『一寸法師』[松原亮]
林不忘『丹下左膳』[萩原正枝]
内田百ケン『銀杏』[保坂順子]
堀辰雄『風立ちぬ』[篠原暁子]
北條民雄『いのちの初夜』[山県喬]
壺井栄『大根の葉』[浦田節子]
近代日本文学と障害者―補充されるべきノート(1)[花田春兆]
第2部 戦後文学に現れた障害者像(昭和・戦後/平成篇)
太宰治『人間失格』[佐々木卓司]
松本清張『或る「小倉日記」伝』[佐々木正子]
丹羽文雄『業苦』と『煩悩具足』[関義男]
三島由紀夫『金閣寺』[楠哲雄]
有馬頼義『失

内容説明

身近な近・現代文学でも、多くの作家が多かれ少なかれ障害者を扱った作品を残している。また、自らも障害を負った作家たちも、それぞれに珠玉の作品を残している。それらは個々の作家の障害者観を示すとともに、その時代の社会一般の対障害者観をも如実にうかがわせるものでもあるのだ。正規の歴史におそらく現われることもないであろう、障害者が社会からどのように見られどのように遇せられていたのかが、明確にうかがえるのだ。そうした障害者の実生活や社会や家庭内で受けなければならなかった処遇を、時代の変遷に絡ませて見捉えるという視点で、種々の文学作品を読み解く。

目次

第1部 近代文学と障害者(明治/大正/昭和・戦前篇)(福沢諭吉『かたわむすめ』;広津柳浪『変目伝』;正岡子規「障害者・子規」;国木田独歩『春の鳥』 ほか)
第2部 戦後文学に現われた障害者像(昭和・戦後/平成篇)(太宰治『人間失格』;松本清張『或る「小倉日記」伝』;丹羽文雄『業苦』と『煩悩具足』;三島由紀夫『金閣寺』 ほか)

著者等紹介

花田春兆[ハナダシュンチョウ]
1925(大正14)年生まれ。出生時より脳性マヒによって四肢・言語に障害があり起立不能。1939(昭和14)年、東京市立光明学校(現都立光明養護学校)卒業。1947(昭和22)年、身障者同人誌「しののめ」創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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396ay

0
大学図書館。修論のテーマ選定のために。障碍者を扱った本を紹介してるだけ。2021/04/15

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