明石ライブラリー
アメリカの都市危機と「アンダークラス」―自動車都市デトロイトの戦後史

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  • サイズ B6判/ページ数 580p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750315225
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

アメリカの繁栄の象徴的存在だった自動車産業。その中心地デトロイトで繰り広げられた有色人種にたいする組織的差別と先鋭化する対立,脱工業化にともなう都市の衰退を分析,なぜ黒人は貧しいままで取り残されたのかを説明する。

第1部 造兵廠
 1章 「民主主義の造兵廠」
 2章 「デトロイトの時限爆弾」―1940年代の人種と住宅
 3章 「平和の棺」―公営住宅の封じ込め
第2部 鉄サビ
 4章 「もっとも卑しく汚い仕事」―雇用差別の構造
 5章 「偽りの繁栄のいまいましい兆候」―デトロイトの脱工業化
 6章 「お前の不可侵の労働権は忘れろ」―産業的衰退への反応と差別
第3部 火
 7章 階級,地位,そして抵抗―変わる黒人デトロイトの地図
 8章 「自家所有者の権利」―白人の抵抗と反リベラリズムの興隆
 9章 「コミュニティ連合は難攻不落だ」―暴力と人種の境界線
 結論 危機―デトロイトと脱工業化アメリカの行方

目次

第1部 造兵廠(「民主主義の造兵廠」;「デトロイトの時限爆弾」―一九四〇年代の人種と住宅;「平和の棺」―公営住宅の封じ込め)
第2部 鉄サビ(「もっとも卑しく汚い仕事」―雇用差別の構造;「偽りの繁栄のいまいましい兆候」―デトロイトの脱工業化;「お前の不可侵の労働権は忘れろ」―産業的衰退への反応と差別)
第3部 火(階級、地位、そして抵抗―変わる黒人デトロイトの地図;「自家所有者の権利」―白人の抵抗と反リベラリズムの興隆;「コミュニティ連合は難攻不落だ」―暴力と人種の境界線;危機―デトロイトと脱工業化アメリカの行方)

著者等紹介

スグルー,トマス・J.[スグルー,トマスJ.][Sugrue,Thomas J.]
1992年、ハーヴァード大学よりPh.D.取得(アメリカ史)。1991年よりペンシルヴェイニア大学歴史学科で教鞭をとり、1999年より同教授。アメリカ史専攻

川島正樹[カワシママサキ]
1979年、京都大学文学部卒業(現代史)。1988年、立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(西洋史)。三重大学を経て南山大学外国語学部助教授(アメリカ史)
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感想・レビュー

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1Bayashi3

0
地方の人間が続々と都市へ移動することで問題が発生している日本の場合と異なり、アメリカの場合都市から豊かな白人が郊外へ次々と脱出することで格差問題が発生しているという点が非常に面白い。人種の問題と密接に繋がるそうした「都市の問題」は戦後アメリカにおいて文化的のみならず政治的に作られてきたものだというのが筆者の主張。2021/03/03

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