出版社内容情報
世界的に人身売買の問題が拡大し,その形態も多様化するなか,日本は主要な受け入れ国として知られている。日本への人身売買の実態,人身売買をなくすための国際社会の取り組み,日本国内の関連法律の運用上の問題点を検討し,被害者救済への制度を提言する。
第1章 人身売買―その実態
1実態:三カ国のケース/2聞き取り
第2章 人身売買の禁止に関する国連の取り組みと日本の課題
1国連における人身売買の根絶に向けた取り組み/2人身売買禁止議定書の意義と概要/3日本が守る義務のある慣習国際法規と人権条約の概要/4人身売買の根絶にとって特に重要な条約
第3章 人身売買の加害者取り締まりに関する国内法制度と問題点
1人身売買/2人身売買にともなって生じる違法行為の禁止/3売春の強制(強姦)の禁止/4売春の強制(強姦)にともなう違法行為の禁止
第4章 人身売買被害者の保護に関する提案
1人身売買被害者に対する救済の現状/2人身売買被害者保護コーディネートセンター
内容説明
本書の目的は、日本への人身売買の実態の一端を紹介した上で、日本社会における人身売買を犯罪と見なし、このような犯罪を防止し、人身売買の被害者を保護するために何ができるかを法的側面から検討することである。
目次
第1章 人身売買―その実態(実態―3カ国のケース;聞き取り)
第2章 人身売買の禁止に関する国連の取り組みと日本の課題(国連における人身売買の根絶に向けた取り組み;人身売買禁止議定書の意義と概要;日本が守る義務のある慣習国際法規と人権条約の概要;人身売買の根絶にとって重要な条約)
第3章 人身売買の加害者取り締まりに関する国内法制度と問題点(人身売買;人身売買にともなって生じる違法行為の禁止;売春の強制(強姦)の禁止
売春の強制(強姦)にともなう違法行為の禁止)
第4章 人身売買被害者の保護に関する提案(人身売買被害者に対する救済の現状;人身売買被害者保護コーディネートセンター)