出版社内容情報
ただ外国人であるという理由だけで，20数名の日本人少年たちに集団リンチを受け，14歳で大好きだった日本で殺されたエルクラノ。事件の背景，彼の死が突きつけるものとは!? 迫真のルポルタージュ。
プレリュード
第一章 事件
第二章 日本の裁判
第三章 異国の空の下で
第四章 エルクラノはなぜ殺されたのか
レクイエム―ミリアンからの手紙
内容説明
金属バット、木刀、バタフライナイフなどの凶器を手に「ガイジン襲撃」に集まった２０数名の日本人少年たち。集団リンチの末に殺された、１４歳の日系ブラジル人少年エルクラノ。残酷な少年犯罪はなぜ起きたのか？人種差別はなかったか？エルクラノの死が私たちに問いかけるものは？；愛知県小牧市で起きた少年犯罪の徹底した現場取材と裁判資料による迫真のルポルタージュ。
目次
第１章 事件（事件の伏線；小牧駅「ガイジン」襲撃；エルクラノへの集団リンチ ほか）
第２章 日本の裁判（初公判；広がる支援の輪；見えてきた真相 ほか）
第３章 異国の空の下で（「労働力」としての日系ブラジル人；くり返される移民史；エルクラノはなぜ日本に来たのか ほか）
第４章 エルクラノはなぜ殺されたのか（日本に住む日系ブラジル人の子どもたち；みじめな姿で帰りたくないよ；人種偏見はなかった？ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バハティ
1
怒りがずっと収まらなかった。ブラジル人で少数派というだけで、あんなに優しくて強い心を持ったエルクラノ君と家族が、なぜこんなに沢山の人達に傷つけられ命まで奪われなければならないのか…。形は違えど私も同じ少数派として、本当に心が痛かった。2013/10/04
Y.T
0
☆★2019/11/11
