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出版社内容情報
障害克服の美名に隠れ,日常的・構造的に繰り返される障害児への体罰・虐待。問題の深刻さを特徴的に表現した四つの裁判事例や,学校現場での取り組みなどから,この許し難い人権侵害解決の道を探る。
はじめに[児玉勇二]
第一部 裁判報告――障害児への暴力,四つの事件簿
一 保母が五歳児を平手打ち――東京S学園事件
二 密室での体罰――裁判に立つ知的障害児[中谷雄二]
三 左眼を返せ!――ドキュメント大分盲学校体罰裁判[瀬戸久夫]
四 県立養護学校高等部生徒マンツーマン水泳授業中溺死事件[海野宏行]
第二部 日常化する障害児への体罰
一 障害児なら椅子に縛りつけてもよいのか[山田晴子]
二 追い出そうとした担任[山田晴子]
三 障害児への体罰が容認される意識の土壌とは何か
――元国立小児病院・心理カウンセラー渡部淳さんに聞く[藤井誠二]
四 指導・訓練という名の暴力――養護学校の実態から[須磨友男]
おわりに[児玉勇二]
子ども・障害者の人権救済に関する各弁護士会の無料相談機関
内容説明
本書の第一部では、障害問題人権弁護団の団員が扱っている障害児に対する体罰事件の裁判になっている四つのケースを紹介し、障害児の福祉教育の現場で、いま障害児に対する体罰虐待が多くのところでなされており、なかなか表に見えてこないこと、裁判になっても密室の事件であるため立証も困難なこと、立証されても損害額が低いことなど共通の構造を明らかにした。第二部では、障害児の教育保障運動をやっている「障害児を学校へ・全国連絡会」の会員が、障害児の教育福祉の現場で日常的・構造的に起こっている体罰の現状を紹介、その原因背景について考えた。
目次
第1部 裁判報告―障害児への暴力・四つの事件簿(保母が五歳児を平手打ち―東京S学園事件;密室での体罰―裁判に立つ知的障害児;左眼を返せ!―ドキュメント大分盲学校体罰裁判;県立養護学校高等部生徒マンツーマン水泳授業中溺死事件)
第2部 日常化する障害児への体罰(障害児なら椅子に縛りつけてもよいのか;追い出そうとした担任;障害児への体罰が容認される意識の土壌とは何か―元国立小児病院・心理カウンセラー渡部淳さんに聞く;指導・訓練という名の暴力―養護学校の実態から)