出版社内容情報
◎筒井康隆断筆宣言の虚を衝く!!
「断筆宣言」以降わきおこった,マスコミの「弱腰」への批判と筒井氏擁護の大合唱。作家の特権意識の錯覚を指摘し,被差別者の存在と用語規制の持つ意味を明らかにする注目の書!
第1部 てんかん者差別
第2部 禁圧と言いかえ
内容説明
「断筆宣言」以降わきおこった、マスコミの「弱腰」への批判と筒井氏擁護の大合唱。作家の特権意識の錯覚を指摘し、被差別者の存在と用語規制の持つ意味を明らかにする注目の書。
目次
第1部 てんかん者差別(台風の目;教科書収録をめぐる攻防;てんかんはどう表現されたか;筒井康隆の立場;局面の転換;てんかん協会の「退場」)
第2部 禁圧と言いかえ(断筆宣言の論法;教科書の検閲とマスコミの用語規制;作家に特権は与えられたか;筒井康隆VS.マスコミ;用語規制はなぜ必要か;「言論の不自由」と作家)
付録(「近代遊民」の差別性―その一例『坊っちゃん』;差別としての水俣病)