出版社内容情報
世界各国の差別問題を初めて体系的に論ずる話題の書。とくにイギリス,フランス,西ドイツなど,ヨーロッパ諸国の移民労働者問題は現代都市下層社会がかかえる問題点を鋭く摘出しており,日本の在日外国人問題を考えるうえでも重要である。
目次
第1部 アジア・アフリカ(人権の課題としての日本の部落問題;朝鮮・賤民「白丁」の系譜;台湾・高砂族のエスノクラシー;現代インドのダリット解放運動;南アフリカのアパルトヘイトと日本)
第2部 ヨーロッパ(現代イギリスの人種問題;イギリスの人種差別への挑戦;フランス人と人種差別―石油危機の10年をふり返って ほか)
第3部 アメリカ(アメリカ帝国の発展構造―移民労働者と差別;「スコッチ・アイリッシュ」―「屑」のあしあと;アメリカにおける積極的差別解消策;アメリカの黒人差別―その論理と歴史;アメリカにおける日系人差別と強制収容所)
第4部 オセアニア(オーストラリアのアボリジニ)