出版社内容情報
ミシェル・フーコーは、その権力分析において、法が主導する、いわば上意下達的な権力概念を批判しました。この批判に対して、いまだ法・政治の分野からは十分な反論がなされていません。本書は、フーコーの批判に応え、書かれた条文/上からのお達しという法のイメージを捉え直し、法社会学の新しい枠組みを提出します。また、導入部に「フーコー入門」の1章を設け、フーコーの著作とキーワードを分りやすく解説しました。
内容説明
フーコーの権力・統治性論は法の現在に応じることができるか。その有効性を法社会学の観点から検証する。
目次
1 ミシェル・フーコー―イントロダクション(ミシェル・フーコー入門)
2 法をめぐるフーコー(法と近代性;フーコーによる法の排除を批判する)
3 フーコーを展開する(統治とその原理;統治としての法;統治としての法の社会学のための方法原理;結び―作動中の統治としての法の社会学)
著者等紹介
久塚純一[ヒサツカジュンイチ]
早稲田大学社会科学総合学術院教授
永井順子[ナガイジュンコ]
早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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