内容説明
海を渡り、島で暮らすこと、その豊かな知性の歴史に迫る!
目次
1章 島の暮らしを読み解く
2章 人はいつから島に住んだのか
3章 島で生きる工夫
4章 島の食料事情
5章 物質文化と技術
6章 社会形態の違いとその背景
7章 グローバル時代に生きる島人
終章 島に住む
著者等紹介
印東道子[イントウミチコ]
東京都生まれ。ニュージーランド・オタゴ大学大学院博士課程修了、Ph.D.(人類学)。国立民族学博物館教授。総合研究大学院大学教授。日本オセアニア学会前会長。専門はオセアニア考古学・人類学。1973年以降ミクロネシアを中心に発掘調査を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
25
最新の研究が明らかにするオセアニアの人類史・生活誌。著者は太平洋の島々を40年以上調査してきたベテランの考古学者・人類学者。2017年刊。太古の昔にユーラシアを旅立ち、18世紀にヨーロッパ人に「発見」されるまで、オセアニアの人々は卓越した遠洋航行技術と大陸から持ち込んだ様々なモノによって、太平洋の島々を「楽園」に作り変えてきた。本書は近年の考古学やDNA研究などの成果をもとに、彼らの歩みと生活の知恵を一般読者にわかりやすく紹介する好著。人類の近代以前の暮らしの多様性にはいつも驚嘆させられる。オススメ。2018/06/18
EnJoeToh
9
良い本。2017/08/31
くろほ
4
『最近は、若い世代が青年海外協力隊などで世界各地に派遣されている。技術を教え、共に苦労する人的存在を、村の人々も求めている。そして、彼・彼女らにこそ、ミクロネシアには日本との深い歴史的関係や、そこで培われた豊かな「外交土壌」が残っていることを知ってほしい。そして、この世代が核になって両国の新たな関係を築くことができれば、ミクロネシアの人びとが日本を見る目も「戦後」へと移り変わってゆくのだと思う』僕に対しての本だった(断言)。オセアニアに移り住んだ人類の暮らしを綴った本。現地の人びとへのリスペクトを感じる。2018/07/17
in medio tutissimus ibis.
1
伝統的オセアニアの島の住人たちが如何にして、それぞれの気候や塵を備えた島にいかにして適応し、同時に動植物の持ち込みを含めた環境の破壊と創造を行い、移住や交易などの他島との関係を結んだのか。金属がないなら石や骨や貝で木を削りロープで固定することで船は作れるし、土器がないなら穴を掘って熱した石で蒸し焼きにすればいい。南米大陸はサツマイモ関連でちょっと出てきたのに、もっと近くにあったオーストラリアは影も形もなかったが、交流はなかったんだろうか?2018/11/15
takao
1
8-10世紀にサモアに移住し、そこから広がった2017/11/12