内容説明
総合地球環境学研究所プロジェクト「農業が環境を破壊するとき」書籍化完結編!自然環境と農業開発は、対立するだけのものなのか?最新の遺跡発掘調査や焼畑など国内外でのフィールドワーク調査の成果から、近世の農書に描かれる農業の方法まで―東西ユーラシアの農耕の歴史が蓄えた知恵を紹介しながら、生産性・能率性の追求に偏りがちな現代農業のあり方に警鐘を鳴らし、自然・環境との共生をめざす持続可能な農耕の姿を提唱する。
目次
序章 農耕と環境の関係一万年史
第1章 利器としての火―狩猟採集から焼畑農耕まで(狩猟採集民と火;焼畑農耕)
第2章 水田稲作の原風景と多様性―中国古代の出土文物から(古代西南中国における漢人移住者たち;西南中国の豪族と陂塘稲田模型 ほか)
第3章 農業と雑草(雑草とはどんな植物か;雑草の農耕への適応様式 ほか)
第4章 「農」の持続可能性(農業の近代化;ラオス北部・山間地の焼畑 ほか)
著者等紹介
佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
総合地球環境学研究所副所長・教授
鞍田崇[クラタタカシ]
総合地球環境学研究所上級研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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