よりみちパン!セ
より良く死ぬ日のために

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652078525
  • NDC分類 K385
  • Cコード C0330

内容説明

死ぬ日まで、あと何日?―人がより良く生きるためにある、「死」という営み。いつか、かならず訪れる「その日」の前に学んでおきたい、葬式とお墓のこと。中学生以上。

目次

第1章 葬式とお墓にはナゾがいっぱい(死んだら、人はどこへ行くの?;死んだら、どうして「名前」が変わるの?;「戒名」って、自分でつけてもいいの? ほか)
第2章 わたしたちの死のかたち(遺体を焼くバーナーの炎;ふすまの部屋と、母の死;火葬料金のランク表 ほか)
第3章 死の味のする、生の幸福(明治に制度化された「家」;父から息子へとつながる墓;旧民法の幽霊 ほか)

著者等紹介

井上治代[イノウエハルヨ]
東洋大学ライフデザイン学部教員。社会学博士。ノンフィクション作家。大学の授業では、若者たちに「生死の社会学」「家族の社会学」「世代論」「ジェンダー論」などを教えつつ、学生からも活力をもらい、その一方で、尊厳ある死と葬送の実現をめざして活動するNPO法人エンディングセンターの代表として、講座やシンポジウム、相談・サポート活動等を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ベーグルグル (感想、本登録のみ)

51
よりみちパン!セシリーズ。若者向けに葬儀や墓の歴史などについて書かれている。散骨については法の裏をかいくぐったものである事に驚いた。何度か主として経験したので通夜や葬儀など、しきたりについてはほぼ知っていたが、子供世代に伝えるためにも覚えておきたい内容だった。昔は「血縁、家」を重んじていたが、少子化などにより「個人」への考え方へと変わってきている。私も馴染みが全くない夫の出身地よりも自分家の墓に入りたい、いや、入るつもり(笑)。2022/02/28

犬養三千代

5
終活のハウツーの一冊。色々な仏教の蘊蓄も楽しい。しかし、本当の最終段階死にかけている身寄りのない人達の具体例はない。お墓は必要かな?2020/07/08

すうさん

3
もともとは若者に葬儀に関することを知ってもらうために書かれた本。私の祖父母は自宅で亡くなり、葬儀も土葬であった。高々50年くらい前の話だが目前で死を見てきた。数年前に亡くなった母は介護施設で息を引き取り死に目にはあえなかった。死を昔のように目の前で見ることができなくなった今の子供たちには驚愕かも。更に弔いの仕方も変化して特に核家族にというスタイルが、将来の「家」や「家族」、「家督」というものが大きな問題となってきている。死ねば死後のことは何もできなくなるが、読後これらの問題が私の 前に横たわってしまった。2022/02/26

lily

2
葬儀の歴史や現状などの雑学話が中心で、タイトルと少し違うイメージで少し残念。「死を考えるということは、生を考えるということ」については同意。①葬式は、死後に仏教徒にして授戒している。②喪服が黒いのは、日清日露戦争で死者が増え着る機会が増えて、汚れを目立たないようにするため(一説)。③香典は、四十九日以前は「御霊前」、以後は「御仏前」。④葬儀式は挙式で、告別式は披露宴のようなもの。友人や職場関係などは告別式に行くもの。⑤火葬場で骨を箸で渡すのは、あの世への「橋渡し」と掛けている。2016/12/04

銀の三角

2
私の家には江戸時代からあるお墓、そして一般的な○○家之墓と二ヶ所ある。高度成長期以降核家族化が進み、今では非婚、少子化のように更なる変化もあり、「血縁、家」の考え方から「個人」へ移り変わってきたとある。共同墓地、永代供養等々、まさに今は過渡期だと感じた。ただ古風な考えかもしれないが、自分はご先祖様のお陰でここにいる。だから墓守りがいる家として、存続させたい気持ちがある。2013/06/29

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