よりみちパン!セ
阿修羅のジュエリー

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652078440
  • NDC分類 K757
  • Cコード C0330

内容説明

よく見れば、金色の胸飾りに花柄の巻きスカートの阿修羅像。仏像やマリア様のジュエリーから携帯ストラップまで、宝石と装飾から発見される、常識をくつがえす魂の文明史。

目次

キラキラへのイントロダクション―「輝き」をデザインできる人間の力
第1章 阿修羅ジュエリーの発見―「飾る」デザイン力
第2章 シルクロードからジュエリーロード―宝石の道と王妃たち
第3章 「花」と「星」のアシュラ―ペルシアから奈良
第4章 マリア様と貴婦人の真珠の髪飾り―イタリア・ルネサンスと東方貿易
第5章 サロメと仏像のストラップ―祈りのジュエリー
結びのことば―さらなる旅に向かって

著者等紹介

鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
1952年、常陸の国生まれ、おとめ座。立命館大学教授を経て、多摩美術大学教授。美術文明史家。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

335
いささか奇妙なタイトルと表紙。中の本文の漢字は総ルビ。この「よりみちパン!セ」のシリーズは中学生くらいを読者に想定しているのだろうか。起筆は興福寺の阿修羅像。現代の我々からすれば、その古色蒼然とした佇まいに悠久の歴史と美を感じるのだが、本来は全身朱塗りの身体に緑と金の装飾と、なんとも煌びやかなもの。本書は、特にネックレスやブレスレットといった装飾に着目し、東西文明の美的交流史を語ろうというもの。ビザンチンからモロー、クリムトと、もう縦横無尽。後半は飛躍もあるようだが、着想の奔放さこそが本書の生命だ。2018/08/13

kocka

16
パラパラと再読です。阿修羅さんに会いに、奈良に行けるかもしれない。2016/06/01

R

13
興福寺にある阿修羅像が身に着けている装具について、歴史や魅力、考察と想像を交えて送る本でした。シルクロードを伝い東西の文化が入り混じることで出来上がった、当時は日本になかったジュエリーの数々が、阿修羅の装身具としてデザインされているという歴史文化的なお話がありつつ、その煌びやかさについて、こんこんと語られていて面白い内容でした。全編読み仮名つきと、子供向けなのかとも思うものの、内容は絶対子供には向いてないと思ったりしつつ、楽しんで読めました。2015/06/22

のんたんの

12
ひろくあさく読み進めてたので、視界がくっきりするような心地。宝石というものが象徴するものを、様々な角度から解く事で人の心や精神がみえてくる。 2010/06/02

雨巫女。@新潮部

10
《私‐図書館》阿修羅のジュエリーってよくみるとお洒落だなあ。欲しくなりました。2013/08/18

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