内容説明
キャッチセールスにデート商法、出会い系サイトに悪質オーディション…。「自分だけはだいじょうぶ」と思っているヒトほど、じつはいちばん危ういのだ!世の中にあふれる「甘いコトバ」に誘われてタイヘンなことになる前に、キミをねらう詐欺やワナの手口のよみときかたを、手とり足とり、教えます。
目次
序章 きみのかわりにボク、だまされてきます。
第1章 「手相占い」でお悩み解決?
第2章 「先祖のたたり」は名前にあらわれる?
第3章 「デート商法」でカノジョができた!?
第4章 ぜったいに出会えない「出会い系」
第5章 悪用される「ボランティア」「オーディション」
潜入ルポ「スピリチュアル」の見本市に行ってみた!
おわりに それでも「自分だけはだまされない」と思っているきみに
著者等紹介
多田文明[タダフミアキ]
1965年、北海道生まれ。日本大学法学部を卒業後、さまざまな仕事につくかたわら、「声をかけられたら必ずついていき、だまされる」という手法で、ライターとしてキャッチセールスや悪徳業者の勧誘の現場へ潜入。さんざんな目にあわされる体験を軽妙に描いたルポルタージュにより、「キャッチセールス評論家」として幅広くメディアの注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
25
世の中には、騙して経済的な利益を貪る輩がいる。この本で紹介するキャッチセールス商法や振り込め詐欺、人の心の隙間を巧みに埋めながら、ガボっとお金を巻き上げる。どんな手段で成功しているのか興味がある。私自身は営業職であり、ユーザーに商品を販売する事を生業としている。コンプライアンスを遵守し、顧客の事を第一に考え仕事をしているが、実際なかなか売れないのも事実である。やつら、卑劣な手段でありながら、如何にして心の隙間に漬け込むのか興味があったので読んでみた。詐欺のストーリーに嵌ってはいけない事は理解した。 2019/01/13
Tui
24
古書店を巡っていると時々出会う‘よりみちパン!セ’シリーズ。内容を吟味して少しずつ買い足している。新たに自宅本棚に加わった本著で紹介されているのは、キャッチセールスからデート商法まで、著者が身銭を切って実体験したアコギかつ巧妙な手口の数々。ネット社会となった今では被害情報も拡散しやすいが、「自分だけは騙されない」と思っている人が世の中に存在する限り、これらの被害はなくならないだろうな。私自身は、この本に載っていないあるものに騙された苦ーい経験があるので、きっと大丈夫(^-^)(←これ一番やばいタイプ)2016/01/26
Nyah
11
街にあふれるサギやワナのテクニックから自分の身を守る方法。あれやこれや新しい手口は出てくるんだろうけど、こういう人がいるという知識は身を守るに違いない。 2020/01/26
akane
7
だまされたふりをして 「取材」 する著者の度胸はすごい。私もシルクスクリーンの展示会を鑑賞していて話しかけられ、椅子に座らされ、気がついたら商談をもちかけられていた。ローンの話が出た時点で、「もう帰らなければ」 と強引に席を立って出口に向かったが、順路を先回りした担当者が出口に待ち構えていたのには、心底驚いた。後は、この著者が勧めているように、全力で逃げた。昔の話だけれど、今思い出しても頭にくる。サインをしたら地獄が待っている契約書というのは、そこらへんにいくらでも存在すると思って間違いない。2016/02/13
うちこ
7
実際にだまされたフリをしてギリギリのところまでいってみたりしたことを元に書かれています。ボランティアや慈善系の案件でだまされることを「思いやりのオウンゴール」といっていたりして、うまい。スピリチュアルの見本市まで行ってチャネリングされてみたり、とにかく実例が体当たり。 最後は「疑問をもち続けられないのはなぜ?」という内容で、そこでズバッと「ものごとを深く考えないことのほうが、ラクだろ?」という展開になっていく。そんな児童書。(どう考えても児童書じゃない)2015/01/10