よりみちパン!セ
日本という国

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  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652078143
  • NDC分類 K210
  • Cコード C0330

出版社内容情報

ぼくらの住んでるこの国は……
これからどうすればいいんだろう?
近代日本のはじまりから、学歴社会の成立、戦後のアメリカやアジアとの関係、そして憲法改正から自衛隊の海外派遣まで、いまの日本を考えるうえで欠かせない基礎知識を、ひとつながりの見取り図としてやさしく提示する。この国に生きるすべての人、必携の書!

まえがき
◆第1部 明治の日本のはじまり
第1章 なんで学校に行かなくちゃいけないの
第2章 「侵略される国」から「侵略する国」へ
第3章 学歴社会ができるまで
◆第2部 戦後日本の道のりと現代
第4章 戦争がもたらした惨禍
第5章 占領改革と憲法
第6章 アメリカの<家来>になった日本
第7章 これからの日本は

★YA(ヤングアダルト)新書『よりみちパン!セ』
──学校でも家庭でも学べない「いま」を生きていくためのたいせつな知恵のかずかずについて、刺激的な書き手たちが、中学生以上すべての人に向けて、読みやすくコンパクトなかたちで書き下ろします。手になじみ、伸びやかで余裕の判型。本文全2色、親しみやすく読みやすい、そばに置いてうれしい造本。 人気絶頂のイラストレーター、100%ORANGE/及川賢治が全巻の装画を描き下ろします。

内容説明

近代日本のはじまりから、学歴社会の成立、戦後のアメリカやアジアとの関係、そして憲法改正から自衛隊の海外派遣まで、いまの日本を考えるうえで欠かせない基礎知識を、ひとつながりの見取り図としてやさしく提示する。中学生以上すべての人。

目次

第1部 明治の日本のはじまり(なんで学校に行かなくちゃいけないの;「侵略される国」から「侵略する国」へ;学歴社会ができるまで)
第2部 戦後日本の道のりと現代(戦争がもたらした惨禍;占領改革と憲法;アメリカの“家来”になった日本;これからの日本は)

著者等紹介

小熊英二[オグマエイジ]
1962年東京生まれ。1987年、東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年、東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。私たちがふだんあたりまえのものとして了解しているいろいろな概念について、膨大な文献にあたりながら、緻密な検証と独自の問い直しを試み、さまざまな領域に多くの反響と影響をもたらしている。著書に、『単一民族神話の起源―“日本人”の自画像の系譜』(1995年。1996年度サントリー学芸賞受賞)、『“日本人”の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮:植民地支配から復帰運動まで』(1998年)、『インド日記―牛とコンピュータの国から』(2000年)、第2回日本社会学会奨励賞、第57回毎日出版文化賞、第3回大佛次郎論壇賞を受賞した『“民主”と“愛国”―戦後日本のナショナリズムと公共性』(2002年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

332
中学生が読める内容・文体を意識して書かれているが、もちろん大人でも、これほどにわかりやすく今の日本が置かれている政治的な状況を説明してもらえるのはありがたい。小熊氏は「日本という国」(ここでは近代国家としての日本)を考えるにあたって、明治維新と戦後日本の歩んだ道とを考察する。前半では福沢諭吉が良くも悪しくも、近代国家日本の思想的支柱となったこと、そして後半では「アメリカの家来」となり果てた日本の過去を検証し、未来をこれを読んだ若者たちに託すという構成。戦争で父母を亡くした少女のエピソードなど説得力に富む。2016/12/17

へくとぱすかる

76
2006年。新版が出ているらしいので、そっちも読みたい。明治以来の変化、21世紀までの日本を俯瞰して捉えているのが、とても新鮮。福沢諭吉の議論は二分法的で、どちらかに決めなければならないように思わせるが、もっと別の道もあったのではないか。戦争の悲劇に収斂する流れを、どこかで止められなかったのだろうか。その先にいる今の日本のこれからも心配である。2019/06/25

月讀命

74
江戸時代が終わり明治時代になり、明治維新の頃の政治や外交、人々のモノの考え方を教えてくれる良書である。中国をはじめ当時のアジア諸国と同じ轍を踏まない為には、国家自体を強くする事が必然であり、国民の教育が最も重要であった。福沢諭吉らのおかげで、日本も一流の国?になり得た変遷が読み取れる。 現代の閉塞した社会において、またアメリカ的個人主義の蔓延した中、当時の様に国家という単位でのものの考え方もある程度必要ではないかと思う。 国家を意識するのはオリンピックとワールドカップだけでは甚だ淋しい限りである。 2010/02/10

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

68
現在の日本がどうやって今のような国(政治的や外交的な意味で)になったか解説しています。大きく影響しているのは明治維新と第二次世界大戦です。幕末に外圧により開国した日本の目指すべき国の姿は「侵略される国」か「侵略する国」の2択しかなかったのです。日本は侵略する国へと進みます。そして第二次世界大戦の敗戦によりアメリカ主導の日本ができあがりました。対外的な戦後賠償のあり方から軍備などあらゆる所でアメリカが関係しています。しかし、日本はアメリカ一辺倒ではなく世界の中で日本として独自の立場を示す時に来ています。2021/02/09

シュシュ

33
わかりやすかった。2006年の本なので改訂版も読んでみたい。福沢諭吉は「最も恐るべきは貧にして智ある者」だと言っている。社会主義や労働運動を恐れていたのだ。国のために始まった義務教育ではあるが、農民の子に農民以外の道も開けるのだから、教育は子どもにとって将来の可能性を作るものだと改めて感じた。明治以降の日本について読んでいると正しいかどうかよりも、やはり国が決めることは政治的、打算的だということがわかった。個人よりも全体。アジアを解放するといいながら占領した日本。『世界の果ての子どもたち』を思い出した。→2016/03/05

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