出版社内容情報
ママはキャリアウーマン、パパは専業主夫。私は少年野球チームのピッチャー。姉もいる4人家族のちょっと変わった野球物語です。 小学校中学年～小学校高学年
内容説明
わたし柳二葉、少年野球チームアリゲーターズのサウスポー。ウチはえらくヘンテコリンな家族なの。パパは元プロ野球選手。でも今は掃除、洗濯、料理…なんでもこなす専業主夫。ママは大阪で単身赴任。バシバシ仕事しちゃうキャリアウーマン。晶子おネエはＢＦの直人くんに夢中だけど、わたしが今いちばん好きなのは、なんてったって野球だな。産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞受賞。小学校高学年・中学向き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
13
元プロ野球選手で今は専業主夫のパパ、そのパパに特訓され女の子でありながら少年野球チームの投手二葉、キャリアウーマンのママ、お姉ちゃんだけがイマドキの女の子。あるひ二葉は「ハンサムな女の子になりなさい」、『ハンサム・ガールとは女にしても、男にしても通用する魅力ある人間のこと』。色んな生き方があっていいですよね。2018/10/04
め
4
専業主夫のパパと、キャリアウーマンのママ。世間の標準とは違うけど、好きで得意な仕事をそれぞれ頑張っているのだ。さてそこで、二葉は野球をやりたいのに、チームに女の子を入れたくない男子たち、ママはバリバリ働きたいのに、女性の活躍を快く思わない会社の男性たち、母娘で男社会の壁にぶち当たる。男って「一緒にチーム全体の能力を上げる」って考えないのね。チームメイトでも、能力のある女性は潰そうとしちゃう。２０年も前の児童書なのに、悲しいかな今も通じる内容。でも、やっぱり子供は頭が柔らかい。この野球チームは素敵だ！2018/08/02
T. みぃた
3
少年野球ﾁｰﾑのｻｳｽﾎﾟｰ二葉。専業主夫のﾊﾟﾊﾟのこと好きだけど、対外的にどぉよｯていろいろ悩むんだけど…「わたしはﾊﾟﾊﾟにやりたいことをやってほしいだけよ。料理でも勉強でもｺｰﾁでも。だってｳﾁじゃ、みんな好きなことをやるために、なんとかがんばってきたんだもん」って言えるのは二葉もﾁｰﾑで頑張ったから☆2011/11/16
はゆ
2
面白かった！少し時代を感じるけど、内容は今でもいける。未だに専業主夫は少ないし。この作者の、家庭内のゴタゴタの表現が大好き。思わず声だして笑ってしまう。2017/09/01
わっ
2
男子ばかりの野球チームで紅一点頑張る女の子、という設定に惹かれ読んでみました。主人公のチョッピリ特殊な家族環境。キャリアウーマンのママ、専業主夫のパパ、そんなパパを恥ずかしいという態度を隠さないお姉ちゃん。パパの扱いが途中結構ヒドくてそんな風に言わなくてもいいじゃない！と憤り。でも塩見くんの「いい人だもんな」の素直なパパ評に二葉と一緒に目から鱗。うん、とっても素敵なパパだよね。最後バッテリーと柳夫婦を絡めたのは秀逸。「一番力を出せる形を作るために〜それぞれががんばる」考えさせられました。2012/08/20
