内容説明
タケシたち6人は、お金をもらってかわりに宿題をやってあげる“宿題ひきうけ株式会社”をつくりました。やがてみんなは考えだします。何のために勉強するのか…。
著者等紹介
古田足日[フルタタルヒ]
1927年愛媛県に生まれる。早稲田大学露文科中退。日本児童文学者協会会員。日本子どもの本研究会会員
久米宏一[クメコウイチ]
1915年東京に生まれる。小学校教員を勤めながら太平洋美術研究所で絵画を学ぶ。日本児童出版美術家連盟理事をつとめ、1991年没
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感想・レビュー
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ウラタキ
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私が小学生だった頃は、就職はおろか高校受験すらろくに考えていなかった。でもこの時代の子たちは自分の兄や親や年上の知り合いの姿に自分の将来を重ね、将来に目を据えて勉強している。500年後とは言わないけれど、私は彼らの言う未来人の視点でこの物語を読んだ。相対評価や高校進学率の低さ、貧困。教育の面では随分よくなった気はしても、未だ収入による教育格差はある。このころは労働組合が機能していたが、今ではどんなに賃金が低くともストをする労働者はいない。「もっと景気よく、未来のこと考えてみない」ああ、そうしたいものだ。2017/06/03