出版社内容情報
ハスキー犬のグレイは絵描きの家で大きくなった。てんかんを発病しながらも日々はいつものグレイ流マイペース。温かな絵と共に。 小学校高学年~中学生
内容説明
体重2倍、年齢4倍―グレイはりっぱなハスキー犬になりました。でも、ある日突然の入院…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
47
アレルギーによるかゆみの辛さを知っているだけに平常心では読めませんでした。つくづく原産地との気候の違いすぎる犬を飼う難しさを思う。お願いだから真夏は冷房の効いた部屋内で過ごさせてあげて欲しい。もう辛過ぎて続編を読めそうもありません。2019/01/29
ねむねむあくび♪
44
グレイは人間の幼稚園のやんちゃな男の子みたい…。お腹空いた~♪遊ばー♪お散歩~♪ちょっとお馬鹿でめちゃくちゃ可愛くて。大きな甘えん坊の病気がつらい…(*ToT)大好きだけど、人間とはちがう命の長さ…人間も動物も家族になったからには、覚悟が必須なのだと痛感した。グレイの、『ね!?』って見上げる顔がなんとも可愛い。様々なグレイの表情がいせさんのイラストで綴られていて、絵を見ているだけでもグレイに触りたくなりました♪(^◇^)2013/09/13
も
40
いせひでこさんによるグレイシリーズ第2弾。家族の愛に包まれて大きくなったグレイ。ごはん大好きお散歩大好きも相変わらずですが、今回は急な病がグレイを襲います。繰り返す発作、入院、投薬。発作が落ち着いても薬でぼうっとなり家族さえもわからないようなグレイの姿に涙がこぼれそうでした。それでもいせさんのグレイスケッチは今回もたくさん掲載されていて、オトボケ顔のグレイが心を癒してくれるのです。2015/09/23
秋製
32
シリーズ物。グレイはアレルギーを持っていたが、更に病気が発覚した。原因は知らないけれど、人も罹る病気。病気の種類は違うけど、似たような発作を起こした人を昔訪れた病院で見かけたことがあった。その方は素早い処置で発作もすぐに納まったけど、居合わせた私は貧血を起こすぐらい怖かった!グレイの発作を見た絵描きさんは、きっと書いている以上に相当怖かっただろうし発作のたびにグレイと共に辛かったと思う。生き物と共に生きるのは「喜び」だけじゃないと、こういう話を読むたびに毎回思ってしまう。2013/09/12
織町
22
“私が誰だか分かる?おてもまても忘れても、食べることだけは忘れないからえらいね。生きていけるよ”心臓が凍りついた…。てんかんという病は人だけではないのか。可愛い可愛いグレイちゃんの発症。ひきつけと痙攣、セミの脱け殻のような姿に頁を進める手が度々止まります。辛い。だけど、愛おしむようにグレイの姿が何枚も描かれていて、蓼科でのチェロが鳴り響く穏やかな時間、風のような銀色の画家との出会い、傍らに寄り添ってくれる家族、グレイちゃんは幸せだったろう。ただ、生きて欲しい。想いを綴ったいせさんの詩にまた涙…2015/05/24