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出版社内容情報
感性の絵描きと理性の作家の二人が創作について語り合った。右脳と左脳がエキサイトするプロフェッショナルな仕事の奥深さ。 小学校高学年~中学生
内容説明
プロフェッショナルが語る「見ること」の奥深さ、面白さ。
目次
第1部 二つのモノローグ(絵描きの眼(伊勢英子)
作家の眼(柳田邦男))
第2部 対話「カザルスをめぐって」
第3部 対話「見えないものを見る」
エピローグ 永遠の五月(伊勢英子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
68
伊勢さんの絵に対する原点、苦悩、こだわりがわかる柳田さんとの対談本。ぱたぱたと広がり三百六十度描けるスケッチブックがカメラの代わり。大好きな『水仙月の四日』はこういう経緯があったからあんなに心に響く作品になったのですね。この本を読んで未読の作品はますます読みたくなりました。2018/08/23
tokotoko
27
いろんな角度から見れる「眼」を持ちたいなぁ・・・と思う毎日。憧れの伊勢さんの「眼」は、どうやって培われたのだろう?・・・謎が少し解けた、ような気がする。そして、伊勢さんの作品が、どうしてたくさんの人を魅了するのかも、少しわかったような気がする。真剣で、強く、深く、まっすぐだけど広く。いつかはこんな「眼」をもてるように、がんばりたい。2014/01/23
なつ
19
対談本でまさかの涙。後で知ったけど、このお二人ご結婚されたんですね。それぞれにお相手とお子さんがいらしたけど個々の魂が初めて直に触れ合い響き合い、結合してしまったんだろうな。あまりにも自分と近しい相手と巡り合ってしまったら、共に生きる道を選ばずにはもう生きていけないんだろうな。伊勢さんの鉛筆画は初めて目にしたけど、こんなに魅きこまれるとは。。小さく載っていたいくつかの挿絵。紙に穴が開くんじゃないか自分で思う程、深く見入りました。この世界観、透明感、やわらかさ、優しさ、純潔さ、真っ直ぐさは伊勢さんならでは。2019/09/23
LACI
7
見えないもとを描くということの難しいが、人間の心理・精神性を持った命・魂・さらには心と心のコミュニケーションは人間が生きていくうえで一番大事なものであると作者は言う。人それぞれに魂の形や色があり何かの瞬間に見えこちら側の内面が相当成熟していないといけないようだ。ナイチンゲールが残した看護覚え書きの中に、「看護婦たるものは未だ経験せざることであってもそれを感知する資質を持たねばならない」とあるそうだ。若い人生経験も少ない看護士でもそれを感知する資質が大切と言う。見えないものを見るために・・・。2014/03/05
kanon
5
伊勢英子さんの話がのっている、ということで読んでみました。ちらっと見た本がこの中に出てきたり、まだ読んでいない絵本のことがでてきて気になったりと。どんな風に描いているのか、描いてきたのか、とてもしっかり読めて嬉しかったです。2014/03/21