マジョモリ

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22cm
  • 商品コード 9784652040256
  • NDC分類 K726
  • Cコード C0093

出版社内容情報

春のマジョモリは花が満開。ある朝つばきは森から届いた招待状を手に初めて森の奥へ。そこで会ったハナさんとノギクやサクラのおいしいお茶のティーパーティー。後からもう一人来た女の子はどこかで会ったことがあるけれど思い出せない……かけがえのない“小さな女の子の時間”をくっきりと描く絵本。   小学校高学年~中学生


大地に降り積もった時間(とき) 輝きめぐる季節(とき)

森の奥から招待状がとどいた

ちいさな女の子の永遠(とき)が  重なり花咲く桃源郷(パーティ)


内容説明

春。森の奥で思いがけないティーバーティーに招かれるつばき。誰もがやがて忘れてしまう“小さな女の子の時間”を鮮やかにくっきり描く。

著者等紹介

梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生まれ。英国に留学し、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事。著書に「西の魔女が死んだ」(日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、小学館文学賞受賞。小学館)、「裏庭」(児童文学ファンタジー大賞受賞。理論社)などがある

早川司寿乃[ハヤカワシズノ]
1959年愛知県生まれ。東京デザイナー学院名古屋校イラストレーション科修了。書籍表紙、雑誌挿絵、CDジャケットなどのイラストを手がける。1995年より北海道札幌市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

207
読者対象は、主として小学校の中・高学年あたりに置かれているようだ。御陵の森に住む木花咲耶姫の物語という発想は神秘的でもあり、また日常のすぐ隣にこうした森を配するさりげない表現もうまい。ただ、例えば『丹生都比売』に描かれたような圧倒的なまでの凄さは残念ながらここにはない。木花咲耶姫と、つばき、ふたばとの交流があまりにも表層的なものに終わってしまっているのだ。したがって、梨木香歩らしさが発揮されているとも言い難いのも事実。早川司寿乃の挿絵も、これが好きだと言う人もいるだろうが、なんだか迫力不足の感は否めない。2014/10/26

KAZOO

153
梨木さんはこのような感じの絵本も書いていたんですねえ。あまり今までは気が付かなかったのですが、子供向きというよりは中学生以上が対象のような気がします。淡い色の絵も素晴らしくこの絵の中の森に行ってみたくなります。草や花もきれいに書かれていていい本だと思いました。2017/01/25

nico🐬波待ち中

113
ある朝"まじょもり"へご招待を受けた"つばき"。普段は大人から入ることを禁止されている神聖な"まじょもり"で、"まじょもり"の主・ハナと後から参加した少女"ふたば"との、ちょっと不思議なお茶会が始まった。私もこんな女の子だけのお茶会に参加したい。「私もご招待されたーい」と大粒の涙をぽろぽろこぼして、顔をくしゃくしゃにしてしゃくり上げる、大人気ないお母さん。そんなお母さんの気持ちは痛い程分かる。お母さんだって元は小さな女の子だったんだよね…。もう一度女の子に戻ってみたくなる、そんな素敵な物語だった。2019/05/12

はる

105
マジョモリと呼ばれる不思議な森に招待された女の子のお話し。絵本でもしっかり梨木香歩さんの世界でした。優しいパステル調の絵がとても奇麗。ユーモア溢れる作品だけれど、梨木さんのユーモアってちょっと独特ですよね。諸星大二郎のような。お母さん、意地悪だよ~。2019/03/14

ちはや@灯れ松明の火

85
『まじょもりへ ごしょうたい』ある朝届いたみずいろの手紙は、ひみつの森の入口のカギ。御陵じゃなく、まじょもり、子どもだけが知ってるあいことば。空いろのつるをたどる道、うすみどりの髪の女の人、ご招待されたもうひとりの女の子。さあ、お茶会をはじめましょう。生クリームをはさんだお菓子、イチゴジャムとピーナッツバター、ちいさな子みたいにはしゃいで。野の花と葉っぱのお茶、さわやかな笹酒の盃、大人の人みたいにくつろいで。次の春も、また次の春も、まじょもりで会いましょう。だいこうぶつのなまくりひむをたくさん用意して。 2016/01/25

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