出版社内容情報
石から生まれた猿・孫悟空は、傍若無人な振る舞いで、天帝を怒らせてしまう。その戒めに、玄奨三蔵のお供として、西国へ仏典をもとめる旅をする。「西遊記」の現代的リライト。 小学校高学年
内容説明
山のいただきの石から、美しい猿が生まれた。やがてその猿は、猿たちの王になった。そして、修行によって不老不死になり、さまざまな仙術を身につけた。こわいもの知らずの猿は、地上で大暴れ…。いや、地上だけではもの足りず、天界にまで乗りこんでいった。その猿の名は、孫悟空。この物語の主人公だ。世界最強のファンタジー・アドベンチャー「西遊記」がはじまる。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。亜細亜大学教授。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。絵本、本の挿絵などを数多く手掛ける
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感想・レビュー
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あん
63
ルドルフシリーズで大好きになった、斉藤洋さん訳の西遊記です。 まだ三蔵法師たちが登場する前の岩穴に捕らわれるまでのお話で、孫悟空がやりたい放題の大暴れをしています。 読みやすい文章だし挿絵も可愛らしいので、これなら最終巻まで読み続けられそうです。焦らずにのんびり読みます。2014/09/20
ちぐ
40
悟空が誕生するところから、五行山の下敷きになるところまで。一巻は天の巻だけあって、まるまる悟空と天界だけで三蔵法師とかまるっきり出てこない。この先長いのにこんなに引っ張ってて大丈夫か?とも思ったけど、非常に細かい部分まで書かれていて面白い。そして平岩弓枝さんの西遊記とは、また違った味が出ていて今後に期待も高まります。子供も大人も楽しめる児童書だ。きんと雲のきんととは、とんぼ返りのことで、とんぼ返りして雲に乗るからきんと雲。へぇー。2016/02/25
七色一味
20
読破。実は西遊記は読んだことなくて、数ヶ月前、大人向け全集を読みかけて挫折した😂今回児童書なら読めるか、と手に取った次第。ドラマ(夏目雅子、堺正章出演)の印象しかなく、孫悟空が主人公だとつゆ知らず(爆)孫悟空がこんなに鼻持ちならぬ奴だとは🤣とりあえず五行山に封印されてこの巻は終わり。ちょっと溜飲下がった(笑)2023/01/27
たまきら
19
紙芝居で西遊記の名場面・金角銀角を見て以来孫悟空にあこがれている娘さんに、本格的な西遊記を借りてきました。書いているのは大好きなおばけずかんの作者でもある斉藤洋さん。「絵が少ない…孫悟空かわいくない」と文句を言っていたけれど、オカンが「岩から生まれてさ…」「お釈迦様と勝負しちゃうんだよ…」と前にさわりを話していたので、どうしても続きが知りたい彼女。「最初だけ読んで」というので読んだらあっという間に引き込まれ、「次も」「次も!」気付けば残りあと半分です。だてに数世紀にわたって読み継がれてないな、西遊記。2017/11/22
せんむ
19
感想を書くのも時間が惜しくなる位、次を読みたくなった!児童書なんだけど、端折りは少ないと思います。また、挿し絵が生き生きしてるし、孫悟空の暴れん坊ぶりに胸がスカッとするやら笑わせてくれるやら♪2015/01/22