理論社名作の森
5000匹のホタル

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  • サイズ A5判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784652005309
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

“社会派”とよばれた作家・松下竜一が、はじめて世に問うた児童文学。今という時代だからこそ、作者の没後あらためて世に問いたい。

著者等紹介

松下竜一[マツシタリュウイチ]
1937年、大分県中津市に生まれる。高校卒業後、家業の豆腐屋を手伝う。1970年から作家生活に入り、その翌年『5000匹のホタル』(理論社)を脱稿。2004年6月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みや

32
ろう学校の寄宿寮に赴任した新米保母が過ごす一年間の物語。玉子先生が抱く心情は今の自分と重なる部分が多く、何度も胸が詰まった。ろう児は言葉があることすら知らずに育つこともあり、放っておけば言葉のないまま、思考力の乏しい人間になってしまう。言葉が心を作るのだと改めて感じた。言葉が聞こえないからこそ、豊かな言葉の森、言葉の海で包みこもうというメッセージが、とても好き。「教育」「学習」の幅広さも考えさせられた。初版は1974年なので差別的否定的な表現が多い。それは40年で社会が変わったのだと前向きに捉えたい。2017/08/04

おだまん

4
子どもの頃に家にあって、よく読んだ。今回とあるきっかけでもう一度読みたくなって。大人になって読むと、登場人物ひとりひとりの心の動きがとても分かって、涙。みんなに幸せになってほしい。2014/03/30

ちょうよう

0
最初からどんどん引き込まれ、知らなかった世界を教えていただいた。 美しい日本語にも触れることができ、ありがたく読ませて頂けた一冊。最後の章では考えさせられたが、それも今後の私たちへの課題かと捉え、満足度大。2017/04/26

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