内容説明
杯をあげ冗談を飛ばしながら力を合わせて何か大事なものを探究する。対談の快楽。
目次
新人であること(大江健三郎;井上ひさし)
永井荷風と昭和史(半藤一利)
宇野千代さんのこと(山田詠美)
新しい宣長像(大野晋)
なぜいま忠臣蔵か(井上ひさし;池宮彰一郎)
批評的だから小説が書ける(筒井康隆)
ジョイスそして『ユリシーズ』(三浦雅士)
西洋の踊、日本の舞(中村勘九郎)
四大国語辞典を引きくらべる(井上ひさし)
インタビュー スタジアムに投球時の静寂を
野球は横浜ベイスターズ(山下洋輔;横沢彪)
美酒について語る(中丸三千絵;飯田博)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野の花
5
今読んでいる「別れの挨拶」が難しくて、対談集だったらもっとわかるかなあと思ったのですが……丸谷さんの知識が凄くて高尚な噂話を聞いてる感がありました。難しい話に加わってるのは好きで色々知りたいという好奇心を満たしてくれました。難しい「ユリシーズ」を読む時は参考になります。2017/07/14
おたんこなすび
1
とってもおもしろくって、楽しい読書でした。「そう、荷風の文学にはユーモアがないんです」とか、中国文学にはエロティックなところがないとか、あと挙げきれないほど小気味の良くて、これまで誰も言わなかったことをさらりさらりと話されてて、楽しくそれを聴きながらへえー、なるほどなあと納得、感心してました。2011/01/30