内容説明
「ニーチェ」は著者にとって、固有名詞であるよりは、哲学の代名詞、更に大仰に言うなら、私自身の問題のヨーロッパにおける代名詩なのである。もちろん東洋においてその代名詩は「仏陀」である。本書はタイトルをも含めて、以上のような私の遠心的かつ求心的という相矛盾する性格の産物である。
目次
第1章 ニヒリズムとペシミズム
第2章 生死
第3章 永劫回帰思想から権力への意志説へ
第4章 一即一切―ニーチェのエマスン受容
第5章 世界即無―“ニヒリズムの自元超克”と“価値転換”
第6章 時間の根源
第7章 「ヨーロッパの仏陀」対「インドの仏陀」