内容説明
日本文化の基底を構成する民間信仰について、その研究の必要性を提唱し、理論的に学会を主導してきた著者一連の論考を集大成する。民間信仰の定義・領域・性格等を広い視野から論じ、成立宗教との対比、共同体規制の問題、構造的把握の方法について独自の見解を示す。ハレ・ケ・ケガレの相関を論じて学界に新風を吹き込んだ論考をも収録。
目次
序編 日本の民間信仰
第1編 民間信仰論の構造
第2編 民俗宗教論の提唱
第3編 民間の伊勢信仰
第4編 民間信仰の原点
第5編 共同体の結衆
第6編 民間信仰と共同体