出版社内容情報
戦後、西日本に暮らしていた孤児に着目。孤児救済に尽力した施設や原爆孤児たちのための精神養子運動などの取り組み、大阪大空襲や引揚、沖縄戦における実態を詳述。孤児出身者の原爆体験や路上生活などの証言も紹介。
内容説明
戦後、西日本に暮らしていた孤児に着目。孤児救済に尽力した施設や原爆孤児たちのための精神養子運動などの取り組み、大阪大空襲や引揚、沖縄戦における実態を詳述。孤児出身者の原爆体験や路上生活などの証言も紹介。
目次
はじめに―戦争孤児たちの生きるための戦い
1部 近畿地方(京都の戦争孤児調査から見えてきたもの;知的障害のある孤児・浮浪児たちと京都府立八瀬学園―京都における障害児教育の発足と担い手たち;大阪の戦争孤児―生活と教育;大阪空襲訴訟;神戸の戦争孤児たち)
2部 空襲、原爆、引揚げと戦争孤児―西日本の孤児の諸相(愛媛と戦争孤児;原爆孤児―広島・長崎;原爆孤児を助けた精神養子運動;引揚孤児―博多・舞鶴;沖縄戦で生まれた戦争孤児―「艦砲ぬ喰ぇーぬくさー」子ども;名古屋空襲で孤児になって)
著者等紹介
平井美津子[ヒライミツコ]
1960年大阪府に生まれる。1983年立命館大学文学部史学科卒業。現在、大阪大学・立命館大学非常勤講師
本庄豊[ホンジョウユタカ]
1954年群馬県に生まれる。1977年東京都立大学経済学部卒業。国家公務員、地方公務員、公立・私立中学校教員などを経て現在、立命館大学・京都橘大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
16
名古屋空襲の孤児の話は初めて読みました。貴重な記録です。荒川善治さん「名古屋空襲で孤児になって」200-220。荒川さんは私家版で『強情な子ーー戦争孤児の自分史』を書いていますが、ぜひ出版して欲しい。荒川さんは空襲前に母親が亡くなり、親戚に引き取られますが、その家で空襲にあいます。その家が港区辰巳町にあり、1945年6月9日に愛知時計、愛知航空機、住友金属に焦点をおいた「精密爆撃」を受け、防空壕に入れて間一髪で助かります。無差別爆撃だったら死んでいただろうと。。。そして大阪の叔父の家に行き、居場所なく→2022/01/29