出版社内容情報
南北朝の争いから室町幕府と鎌倉府の対立へと至る政情不安。東北でも、北畠顕家や奥州管領、篠川公方などの諸勢力が相争った。そうした不安定な時代を生き抜いた地元の国人たちと、東北社会の実態を多面的に描き出す。
内容説明
南北朝の争いから室町幕府と鎌倉府の対立へと至る政情不安。東北でも、北畠顕家や奥州管領、篠川公方などの諸勢力が相争った。そうした不安定な時代を生き抜いた地元の国人たちと、東北社会の実態を多面的に描き出す。
目次
序 南北朝・室町時代の混迷
1 建武の新政と陸奥将軍府
2 東北の南北朝内乱と奥州管領
3 京・鎌倉と東北
4 人と物の交流
5 人々の信仰と文化
6 東北の国人たち
著者等紹介
白根靖大[シラネヤスヒロ]
1965年山形県に生まれる。1993年東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。秋田工業高等専門学校助教授等を経て、中央大学文学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keint
9
南北朝・室町時代の東北の状況について解説されている。政争(南北朝、室町幕府や鎌倉府、奥州探題・出羽探題)の話題だけではなく、交通史や仏教史に関しても1章が割かれていたのが興味深かった。最近話題の一括埋葬銭についても最後にコラムで触れられておりタイムリーだと感じた。2020/06/25
ohmi_jin
3
この本で一番の発見は白河結城氏の存在。ただの国人の一つでしかないと思っていたが、実は南陸奥地域における国人衆の中心であった。 この時代の奥羽地方は、幕府と鎌倉府の思惑に左右される一方、それはそれでしたたかに生きようとした国人の動きもあって面白い。2021/05/11
左京大夫
0
現段階における室町期東北研究の到達点を示した本。2016/01/26
onepei
0
探題、御所、屋形など入り乱れてはっきりしない分だけおもしろい。2016/01/20