多摩と甲州道中

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  • サイズ B6判/ページ数 263,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642062183
  • NDC分類 210.08
  • Cコード C1321

内容説明

武蔵野の面影を残す多摩と、そこを東西に貫く甲州道中。大消費地江戸を支えた近郊農村から、青梅街道と玉川上水、絹の道、新選組と自由民権運動の発信地へ。大都会の傍らで、新時代の風を送り続けた多摩のあゆみを描く。

目次

1 多摩と甲州道中を歩く(多摩の地理と風土;武蔵野を歩く)
2 武蔵野の歴史(遺跡が語る原始・古代の武蔵;武蔵武士と乱世に生きる人びと ほか)
3 近代多摩民衆の軌跡(幕末維新の潜在エネルギー―多摩の夜明け;『武蔵野叢誌』を読む ほか)
4 戦争をはさんだ七〇年(空へと伸びる空路;戦後地域文化運動の簇生 ほか)
5 武蔵野の歴史文化と伝統(希望の故郷(ホープ)にかけた人びとと文化創造
多摩で誕生した作品と作家たち ほか)

著者等紹介

新井勝紘[アライカツヒロ]
1944年生れ。1969年東京経済大学経済学部卒業。現在、専修大学文学部教授

松本三喜夫[マツモトミキオ]
1950年生れ。元東洋大学社会学部非常勤講師。現在、府中市生活文化部住宅勤労課長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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しゅん

9
多摩地域のことを調べるために。八王子が横浜から絹を輸出する町として明治に栄えたこと、立川の人口増が軍需産業の影響だったこと、多摩ニュータウンの強引な開発、大菩薩峠と青梅街道の関係など、なんとなく聞いたような話がクリアな資料として輪郭を持ち出すのが面白く。八王子出身だけど、土地の歴史にはびんかんでなかったから読んでよかったように思う。自由民権運動は権力争いの一環だという話も知らなかったし、百姓一揆の細かい記載も有難い。土地や特定の場所を論じることの重要性は、ネットとSNSの時代においてより増している。2019/01/23

rbyawa

0
d036、多摩というのは正確な行政地域ではなくて東京都の23区外の地域がだいたいの該当地域、もともと武蔵野という国だった頃にはむしろ中心地の府中はこちらだったりもしたんだよね。そもそも三多摩という表現も実はそうなったのは最近なんだよね、というのがこの本の書き出し、新宿なんかも該当だったよね。明治に入っては神奈川県として出発、「都下」として東京府の拡張とともに東京府に編入され、けれどその後も地位はふらふら、戦中の防空地域、多摩ニュータウンも含めてどこまでも付属の地域なのかなぁ。特定イメージの薄い土地だよね。2013/03/20

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