出版社内容情報
古来、日本ではものまねが好まれた。能・歌舞伎・落語などの芸能や文学の底流となった芸態を、仏教芸能との関係を軸に読み解く。日本ほどものまね芸が好まれた国はない。我が国では、ものまね芸は独自の発展を遂げたうえ、能・狂言・歌舞伎・落語などの芸能や文学の底流となってきた。人間だけでなく、神仏や動物・草木などあらゆるものが巧みにまねされ、こんにちのものまね芸の隆盛にいたる。その源流と展開の歴史を、仏教芸能との関わりに着目して描いた初めての試み。
ものまねと仏教と諸芸能―プロローグ/アジア諸国のものまね(インドのものまね/中国のものまね/韓国のものまね)/古代日本のものまね(伎楽と散楽の伝来/寺院と宮中、そして市中へ)/ものまねの独立と寺院芸能(ものまねの流行/寺院でのものまね)/ものまねから能・狂言へ(延年の盛行/仏菩薩に扮する儀礼/狂言の成立/能の確立/素人の活躍)/花開く江戸の歌舞伎と声色(歌舞伎の流行/ものまね専門の芸人/歌舞伎と仏像ものまね/役者のものまねの流行)/拡張していくものまね(落語とものまね/ものまねの大流行/声色本の流行/百面相の流行/ものまね興行と流しの声色遣い)/ものまねの近代化(新しいメディアとものまね/現代のものまねの先駆/現在のものまねの源流)/変化と伝統―エピローグ
石井 公成[イシイ コウセイ]
内容説明
古来、日本ではものまねが好まれ、さまざまな芸能や文学の底流となってきた。人間・神仏・動物その他を巧みにまね、花開いた芸態を、仏教芸能との関係を軸に読み解く。今日に至るものまねの歴史を描く初めての試み。
目次
ものまねと仏教と諸芸能―プロローグ
アジア諸国のものまね
古代日本のものまね
ものまねの独立と寺院芸能
ものまねから能・狂言へ
花開く江戸の歌舞伎と声色
拡張していくものまね
ものまねの近代化
変化と伝統―エピローグ
著者等紹介
石井公成[イシイコウセイ]
1950年、東京都に生まれる。1976年、早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。1985年、早稲田大学大学院文学研究科後期課程単位取得退学。現在、駒澤大学仏教学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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