出版社内容情報
天皇と皇族軍人の同調と不和の構図を追い、天皇を大元帥とした軍事大国の絶頂期からの変貌と、敗戦による陸海軍崩壊への過程を描く。相次ぐ戦勝で絶頂期に達した明治国家は、その後どのように変貌し、敗戦による陸海軍崩壊に至ったのか。天皇と皇族軍人の同調と不和の構図を追いつつ、日露戦後よりアジア・太平洋戦争終結にいたる、天皇を大元帥とした軍事システムの全盛から崩壊までを描き出す。世界の軍事的緊張のなか、再軍備を余儀なくされている現代日本社会に警鐘を鳴らす。
天皇は再び軍事指導者となるか?―プロローグ/第一次世界大戦期の皇室と軍事(軍務にむかなかった大正天皇/「箱入り教育」の皇太子/第一次世界大戦前後の皇族と華族)/軍縮から軍拡へ(大元帥の周辺/孤立する大元帥/大元帥と皇族軍人の確執/戦時下の皇族と華族)/大元帥裕仁の戦争指導(拡大する戦線/開戦からミッドウェー海戦まで―戦略的攻勢の段階/ガダルカナルの攻防から「玉砕」へ―戦略的持久から守勢の段階/戦争終結への模索―絶望的抗戦の段階)/戦火を広げた歴史を負う天皇家―エピローグ
小田部 雄次[オタベ ユウジ]
1952年、東京都台東区に生まれる。1985年、立教大学大学院文学研究科博士課程後期(博士課程単位取得後退学)。現在、静岡福祉大学社会福祉学部教授。 ※2016年4月現在【主要編著書】『梨本宮伊都子妃の日記 皇族妃の見た明治・大正・昭和』(小学館、1991)、『華族 近代日本貴族の虚像と実像』(中公新書、2006)、『昭和天皇実録評解 裕仁はいかにして昭和天皇になったか』(敬文舎、2015)
内容説明
日露戦後よりアジア・太平洋戦争終結にいたる、天皇を大元帥とした軍事システムの全盛から崩壊までを描き出す。天皇と皇族軍人の同調と不和の構図を追い、軍事大国の絶頂期からの変貌と陸海軍崩壊への過程を追う。
目次
天皇は再び軍事指導者となるか?―プロローグ
第一次世界大戦期の皇室と軍事(軍務にむかなかった大正天皇;「箱入り教育」の皇太子;第一次世界大戦前後の皇族と華族)
軍縮から軍拡へ(大元帥の周辺;孤立する大元帥;大元帥と皇族軍人の確執;戦時下の皇族と華族)
大元帥裕仁の戦争指導(拡大する戦線;開戦からミッドウェー海戦まで―戦略的攻勢の段階;ガダルカナルの攻防から「玉砕」へ―戦略的持久から守勢の段階;戦争終結への模索―絶望的抗戦の段階)
戦火を広げた歴史を負う天皇家―エピローグ
著者等紹介
小田部雄次[オタベユウジ]
1952年、東京都台東区に生まれる。1985年、立教大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、静岡福祉大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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