出版社内容情報
一六〇九年、琉球王国が江戸幕藩体制の影響下におかれるようになる島津侵入事件。それは強者による単純な軍事侵攻だったのだろうか。史料を読み解き、琉球と島津氏、統一政権をまじえた、半世紀におよぶ政治的な駆け引きを追う。緊迫感あふれる外交展開を描き、「強圧化」「従属」と一面的に評価されてきた、琉球と薩摩の関係の本質を浮き彫りにする。
内容説明
一六〇九年の島津侵入事件は、強者による単純な軍事侵攻だったのだろうか。琉球と島津氏ら戦国大名の半世紀におよぶ政治的な駆け引きを追う。緊迫感ある外交展開を描き出し、琉球と薩摩の関係の本質を浮き彫りにする。
目次
四〇〇年の彼方へ―プロローグ
尚元と島津貴久(第二尚氏王朝;戦国大名島津氏;あや船と印判;五五年体制)
尚永と島津義久(二つの代替わり;義久へのあや船;戦国大名島津氏と印判;尚永の外交転換)
戦国大名の武威(拡大する島津領国;織田信長と義久;地域の公儀として;譲歩する尚永)
尚寧と島津義久(天下人のもとで;尚寧と天下人秀吉;打ち上げられた唐入り;義久の外交ルート)
島津侵入事件(出兵の理由;不思議な文書;出兵前夜;尚寧の出仕)
琉球と島津の半世紀―エピローグ
著者等紹介
黒嶋敏[クロシマサトル]
1972年、東京都に生まれる。1996年、青山学院大学文学部史学科卒業。2000年、青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退。現在、東京大学史料編纂所助教、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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