歴史文化ライブラリー
黄金の島ジパング伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056267
  • NDC分類 209
  • Cコード C0320

内容説明

ヨーロッパ人が夢見た、黄金にあふれる国ジパング。なぜ、日本が黄金の国だと思われたのか。金銀の産出量と輸出入量、金銀政策、各国による金銀島探索の思惑など、日本・アジア・ヨーロッパの視点から伝説の謎に迫る。

目次

人間の欲望と黄金―プロローグ
イスラーム商人が夢想した黄金島
黄金の島から銀の島へ
スペインとオランダを引き付けた金銀島
蝦夷島のゴールドラッシュ
オランダの北方探索の顛末
海霧に消えた黄金島―エピローグ

著者等紹介

宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年、東京都に生まれる。1966年、東京教育大学文学部史学科卒業。北海道教育大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

367
元のフビライのもとにいたマルコ・ポーロによって、かの名高い『東方見聞録』に記された「黄金の国チパング島」。このフビライの時代には中国の各地(とりわけ港)に大勢の色目人(アラビア商人)がいて、どうやら彼らがこの黄金伝説をマルコ・ポーロに伝えたようである。そもそも日本の黄金は聖武天皇の御代に陸奥の国で大量の砂金が発見されたことに始まる。その黄金によって東大寺の大仏が鍍金され、全身が黄金に輝いたのである。また、唐に大量に流出し、これが黄金の国「ワクワク国」伝説を生み出す元になったようだ。⇒ 2022/11/29

山河童

1
黄金の国は中国と日本の貿易の中で生まれた幻想か。寂しい。というか、スペインやポルトガル人が不憫でならない。金別に日本からたくさん出たわけではないのな。2015/08/25

Mentyu

1
金の産出で潤っていた奥州藤原氏の栄華がイスラム商人の間で「黄金の島ワクワク(倭国)」として伝説化し、それはジパング伝説へと変化して大航海時代のポルトガルとスペインを駆り立てるのだが、既に日本は銀産国へと変容を遂げており、結局「金銀島」という新しくできた幻想の島を求めて太平洋や北海道で探検が行われるようになった。おおざっぱにまとめるとこうなる。2012/09/23

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