歴史文化ライブラリー
川は誰のものか―人と環境の民俗学

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056052
  • NDC分類 517.21
  • Cコード C0320

内容説明

川を遡るサケを下流で取り尽せば、産卵できずに絶滅してしまう。川という資源を共同で管理・利用する制度=コモンズは、どう発展してきたか。現代における公共性や環境破壊の問題解決にもヒントを与える環境民俗誌。

目次

川は誰のものか?―プロローグ
川と人々のつきあい
共的資源―コモンズとしての川
近世のコモンズの歴史
コモンズと近代国家
コモンズの現代的変容
川は「みんな」のものである―エピローグ

著者等紹介

菅豊[スガユタカ]
1963年、長崎市に生まれる。1991年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。東京大学東洋文化研究所助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コーリー

1
コモンズとは共同に管理する資源、あるいはその管理システムのことで、資源管理研究の分野で、ここ30年ばかり注目されてきた重要な概念である。本書では新潟県岩船郡山北町の大川を舞台に、近世・近現代と大川におけるコモンズの生成と変容について書かれている。コモンズは環境や資源の保全システムである以上に、人間生活の保障システムであり、「公」「共」「私」がせめぎ合い、もつれ合うという状況が、コモンズの生成と変容のより実体に近い歴史像であるという。筆者のいうように、新しいコミュニティの創造など現代においても学ぶ点が多い。2020/04/14

0
鮭の遡上する実際の川を挙げ、過去・今・未来と角度を変えて一貫して語られる形式の為、判り易い。 ネットで中身を確認せず購入した為、想像した内容とは違ったが、川と切っても切れない関係の仕事をしていた身には面白かった。2019/10/29

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