内容説明
文明の出現から現代まで、都市とネットワークの成長から世界の歴史を地球規模でダイナミックに描く。イデオロギーやヨーロッパ中心史観を超え、グローバリゼーションが進む現代と変りゆく人類社会を鮮やかに読み解く。
目次
諸地域世界の出現(乾燥化の危機と人類社会の変化;世界帝国とは何か ほか)
遊牧民の爆発とユーラシアの一体化(ユーラシアをつなぐ回廊地帯;世界史はイスラーム・ネットワークから始まる ほか)
帆船により拓かれる大洋(大洋ネットワークで浮上するヨーロッパ;オランダと勃興する資本主義 ほか)
都市の膨張と地表を覆う高速ネットワーク(都市の肥大化と再生;ネットワーク革命の進展 ほか)
地球化時代の世界(大量生産・大量消費時代へ;地球規模の一元的システムの帰趨 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
21
ネットワークは、インフラ、組織、相互依存体系としてのネットワークの複合体(5頁)。ネットワークは最初に、都市と地方を互酬関係でつなぐ双方向の循環経路を持っていた(8頁)。複合システム:都市国家の連合体や中心都市のネットワークと従属する地方都市ネットワークを複合した大システム(10頁)。図4 世界帝国の構造は分かりやすい模式図(29頁)。遊牧は群居する性格を持つ偶蹄類の群れを支配する技術の上に成立(33頁~)。2016/01/29
huney
3
人類の歴史上の都市ネットワークの形成から諸都市、地方の関係性の時代による変圏がとてもわかりやすかった。2010/03/28