内容説明
明治末期、新聞社のイベントとして登場した日本初の海外観光旅行は、欧米に追いつき帝国へとのし上がる物語の一環だった。「見る」「見られる」という観光のまなざしに秘められた、近代日本の自意識を浮彫りにする。
目次
観光の視線―プロローグ
観光旅行の成立―見る主体の形成
満州韓国旅行―帝国民の視線
日本初の世界一周旅行
観光客に見られる日本、見せる日本
第二回世界一周会と日英博覧会
屈折する自意識―エピローグ
著者等紹介
有山輝雄[アリヤマテルオ]
1943、神奈川県生まれ。1967年、東京大学文学部国史学科卒業。1972年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。現在、成城大学教授
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