内容説明
明治時代の軍人政治家。長州藩士を率い、戊辰戦争で転戦。維新後、ドイツで軍事学を修め、陸軍の草創に貢献する。元老山県有朋の後継者として三度にわたり内閣を組織し、桂園時代を築く。日露戦争や条約改正など対外問題を処理する一方、大逆事件の対応などに苦慮した。やがて閥族政治の限界を悟り、その脱却を試みつつも挫折した波瀾の生涯に迫る。
目次
第1 出生からドイツ留学へ
第2 陸軍主流への階梯
第3 軍人政治家としての手腕
第4 第一次桂内閣の成立と日露戦争
第5 戦後経営と第二次桂内閣
第6 深刻なる妥協
第7 跳躍の試みと挫折
著者等紹介
宇野俊一[ウノシュンイチ]
1928年生まれ。1954年東京大学文学部国史学科卒業。千葉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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