内容説明
1903年に開催された第5回内国勧業博覧会。「文化」と政治が絡み合った国民国家形成期、植民地パビリオン台湾館などの「異文化」展示が果たした役割とは。帝国意識とナショナル・アイデンティティの問題を考察する。
目次
序章 問題の所在
第1章 博覧会という「場」―第五回内国勧業博覧会と大阪
第2章 植民地パビリオン台湾館
第3章 調査・収集という「知」―台湾旧慣調査と伊能嘉矩
第4章 パビリオン学術人類館
第5章 人類学と「展示」―人類学者・坪井正五郎の思想
終章 総括と展望
著者等紹介
松田京子[マツダキョウコ]
1967年三重県に生まれる。1996年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、愛知教育大学教育学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。