幕末維新と情報

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  • サイズ A5判/ページ数 366p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642037303
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C3321

内容説明

幕末における社会情勢の変動に伴い、情報収集への動きは活発化する。そこには幕府や藩など支配者層のみならず、豪農商をはじめ民衆の活動が顕著にみられる。幕末・維新期は、それまでの閉鎖性が一挙に解き放たれ、情報化が社会全体を捉えた時期でもある。情報の掌握・発信・伝達の展開を通じ民衆の政治意識の昂揚、社会意識の萌芽の過程を検討する。

目次

1 幕末の海外情報(阿片戦争情報としての唐風説書―書誌的考察を主として;幕末期の海外情報と琉球―太平天国を中心に;開国前後、長崎における海外情報の収集伝達活動について)
2 黒船と民衆の情報世界(ペリー来航期における農民の黒船情報収集―武蔵国川越藩領名主の場合;『人のうわさ』考―情報空間の展開;北奥における商人の情報活動)
3 風説留と政治情報(幕末の情報収集と風説書;堀口貞明の思想と行動;『聞集録』の編者と幕末の情報網;地域社会と新聞―幕末期開港場の新聞を中心として)

著者等紹介

保谷徹[ホウヤトオル]
1956年東京都生まれ。’84年東京大学文学部国史学科卒業。’87年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在東京大学史料編纂所助教授
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