内容説明
さまざまな身分集団が重層的に活動した近世都市・大坂。都市法の整備、茶屋株と都市開発に、社会の特質を解明。また蔵屋敷と牛馬皮の流通の接点を探り、かわた村の商人たちの活動やネットワークを独自の視点から追究。
目次
都市史としての大坂―序にかえて
1 近世大坂の法秩序(一七世紀なかばの大坂と都市法制整備;近世大坂の町と町触についての断章)
2 都市社会と傾城町・茶屋(近世大坂の茶屋をめぐって;近世大坂の開発と株 ほか)
3 都市大坂と蔵屋敷(巨大都市大坂と蔵屋敷―福岡藩蔵屋敷を中心に;蔵元と売支配 ほか)
4 身分制社会とかわた村(長州藩蔵屋敷と渡辺村;身分制社会の解体―大坂・渡辺村=西浜の事例から)
著者等紹介
塚田孝[ツカダタカシ]
1954年福井県に生まれる。1978年東京大学文学部卒業。大阪市立大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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