内容説明
親鸞研究の第一人者が、その実像に迫ったライフワークの結晶。妻玉日への疑問、善鸞義絶事件などの家族の問題や、東国教化の足跡を追求し、『三帖和讃』『唯信鈔』や消息に書誌学的分析を加え、親鸞の思想を解き明かす。
目次
第1部 親鸞とその家族の問題(親鸞誕生と当時の日本;親鸞の妻玉日実在説への疑問 ほか)
第2部 東国二十年の伝道の中から(草創期の親鸞教団をめぐる諸学説;親鸞教団の地縁性について―親鸞の念仏が東国に根付かなかった理由 ほか)
第3部 親鸞著作の思想的理解と書誌学的分析(眼を凝らして見る国宝三帖和讃;聖覚の『唯信鈔』と親鸞への毀誉褒貶―平雅行・松本史朗両氏への反論 ほか)
第4部 親鸞真蹟をめぐる筆跡研究の成果(親鸞筆跡研究の光と影;親鸞真蹟名号四幅にまつわる思い出と問題点 ほか)
著者等紹介
平松令三[ヒラマツレイゾウ]
1919年、三重県に生まれる。1941年、京都帝国大学文学部史学科卒業。もと龍谷大学教授。高田本山専修寺宝物館主幹・高田学会委員・西本願寺教学伝道研究センター顧問・本願寺史料研究所研究員
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