出版社内容情報
鎌倉時代の第一級史料『吾妻鏡』。北条得宗家が政権の正当化を図った執権時頼の時代は、その編纂といかなる関わりがあるのか。北条重時や九条道家ら時頼周辺の人々、祈祷の記述から窺える政治的意義、禅との関係などから『吾妻鏡』が描く時頼像を照射。歴史叙述に秘められたメッセージを読み解き、背後にある政治的、思想的要因を新視点から暴く。
〈主な目次〉序=『吾妻鏡』と北条時頼―「二美」を兼ねた人物/Ⅰ=時頼の周辺(時頼と重時と―重時の「家訓」を通して/九条道家の政治思想)/Ⅱ=北条時頼の祈祷(時頼の卒伝を読む/北条時頼の祈祷/祈祷・祭祀権)/Ⅲ=時頼と禅僧(蘭渓道隆/兀庵普寧/圓爾辨圓/時頼後の問題)
内容説明
鎌倉時代の第一級史料『吾妻鏡』。北条得宗家が政権の正当化を図った執権時頼の時代は、その編纂といかに関わるのか。『吾妻鏡』の歴史叙述に秘められたメッセージを読み解き、背後の政治的、思想的要因を新視点から暴く。
目次
1 時頼の周辺(時頼と重時と―重時の「家訓」を通して;九条道家の政治思想)
2 『吾妻鏡』の北条時頼像(時頼の卒伝を読む;北条時頼の祈祷;祈祷・祭祀権)
3 時頼と禅僧(蘭渓道隆;兀庵普寧;円爾弁円 ほか)
著者等紹介
市川浩史[イチカワヒロフミ]
1956年徳島県に生まれる。1988年東北大学大学院文学研究科日本思想史学専攻中退。現在、群馬県立女子大学文学部助教授
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