内容説明
近世の武家文書である豊臣氏と江戸幕府や大名文書、さらに外国関係文書に関する貴重な研究論文を収録する。近世は封建制が最高度に発展し、幕藩組織と法令が最も整備された時代である。支配関係の朱印状・法度・領知判物や役所文書と藩史料、外交・貿易文書などの内容を理解し、政治・外交の実態を知るためにもきわめて有益である。
目次
第1章 豊臣時代文書(豊臣秀吉の伴天連成敗朱印状について;小笠原秀政と「弌剣平天下」印)
第2章 江戸幕府文書(寛永12年寛文3年武家諸法度考;領知判物・朱印状の古文書学的研究;幕府勘定所勝手方記録の体系;浦賀奉行所の「反古分け」について)
第3章 大名文書(藩史料の伝存と構成;武家文書;細川藩の袖判借状について;米沢城下絵図について)
第4章 外国関係文書(近世初期の日欧交渉が日本古文書に及ぼした影響;イエズス会日本年報について;連合東インド会社の初期会計記録と平戸商館;投銀証文に関する一考察)
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