内容説明
歴史は、自然と文化・生活様式等々の重層する環境のなかに展開している。地理・気象・風土、地域社会と産業、暦と時刻・度量衡・音と光、住居と空間・食材と調理・服飾、さまざまな面から、日本の歴史の基盤を考える。
目次
日本史の環境(歴史の中の自然;歴史叙述と環境としての自然;外界・状況・環境;認識層の変質と環境の変化)
1 自然と風土(列島をめぐる地理的環境;年輪から歴史を繙く;自然環境と産業―近世の温泉;地域の自覚―往来物と名所図会)
2 文化の基盤(暦と時刻;枡と計量行為―中世的計量から近世的計量へ;音の風景―モースが聴いた日本の音;時代と光―ガス灯/闇を照らす開化の光)
3 生活の基調(男と女の住居学;日本の料理文化史―大饗から懐石まで;服飾と制度―冠位から位階ヘ)
著者等紹介
井上勲[イノウエイサオ]
1940年山口県生まれ。1964年東京大学文学部卒業。1973年学習院大学文学部助教授を経て、現在、学習院大学文学部教授
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