出版社内容情報
1990年代以降,次々に成立・施行された社会福祉関連法を,ジェンダーの視点から再検討し,わかりやすく解説する。マンガや映画,ドラマなどの身近な話題を題材に,社会福祉の制度・政策や福祉社会の価値観に内在するジェンダー課題を鋭く読み解くテキスト。
少子高齢社会の進展や,女性の権利をめぐる国際的な趨勢により,日本でもジェンダーを課題とする新たな法が次々に成立した。しかし,介護や育児,DV,福祉労働など,多くの女性に負わされてきた「女性の抱える困難」は,政策課題として取り上げられることで「男女共通の問題」として,いま再び見えにくくなりつつある。複雑化した「社会福祉とフェミニズムのセカンド・ステージ」を,わかりやすく解き明かす。
内容説明
1990年代以降、ジェンダーに関わる新たな法が次々に成立した。しかし、介護や育児、ドメスティック・バイオレンス、福祉労働など、多くの女性に負わされてきた「女性の抱える困難」は、政策によって本当に解決したのだろうか。社会福祉基礎構造改革により転換期を迎えている社会福祉を、ジェンダーの視点で再検討する。
目次
第1章 社会福祉基礎構造改革の進行
第2章 女性政策の変化と進行
第3章 少子社会の子どもをめぐる政策
第4章 シングルマザーをめぐる政策
第5章 進展する高齢者政策
第6章 障害者をめぐる政策
第7章 社会福祉の仕事・教育
著者等紹介
杉本貴代栄[スギモトキヨエ]
東京生まれ。東洋大学大学院社会学研究科社会福祉学科博士課程退学。イリノイ大学シカゴ校マルチカルチュラル女性学研究所研究員、長野県短期大学教養学科助教授を経て、1997年より城学院大学現代文化学部福祉社会学科教授。担当講義は、社会福祉概論、ジェンダー論等。社会福祉学博士
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