有斐閣選書
臨床社会学の実践

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  • サイズ B6判/ページ数 318,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641280540
  • NDC分類 361
  • Cコード C1336

出版社内容情報

社会学のトレーニングを受け,福祉,医療,ボランティア,宗教などの
臨床現場に身を置いた人たちが,自らの体験をさらけだし,臨床社会学の可能性を探る。
「理論と実践の往復運動」の中で苦闘する姿から,社会学の新たな動き,
臨床社会学が求めているものが見えてくる。

   《主な目次》
第1章 集団療法の臨床社会学=野口裕二
第2章 臨床社会学の体験と方法=宮本真巳
第3章 探求的野外調査から臨床社会学的実践へ=藤井達也
第4章 老いとケアの臨床社会学=木下康仁
第5章 ホスピスの臨床社会学=早坂裕子
第6章 「呆けゆく」体験の臨床社会学=出口泰靖
第7章 なおすことについて=立岩真也
第8章 「死別」と「悲嘆」の臨床社会学=水津嘉克
第9章 子ども虐待防止の臨床社会学=石川洋明
第10章 “内なる異文化”への臨床社会学=新原道信
第11章 死(デス)と喪失(ロス)に向かいあう=大村英昭

内容説明

社会学のトレーニングを受け、福祉、医療、宗教、異文化接触などの臨床の現場に身を置いた人たちが、自らの体験をさらけ出し、社会学の新たな展開を展望しつつ、臨床場面での社会学の役割、「役に立つ」社会学の可能性を探る。理論と実践の往復運動の中で苦闘する姿から社会学の新しい動きが伝わる、臨床社会学への誘い。

目次

第1章 集団療法の臨床社会学
第2章 臨床社会学の体験と方法―精神看護の実践・研究・教育を通して
第3章 探究的野外調査から臨床社会学的実践へ―精神障害者福祉現場の経験
第4章 老いとケアの臨床社会学
第5章 ホスピスの臨床社会学―主流医療への合流がつくりだしたもの
第6章 「呆けゆく」体験の臨床社会学
第7章 なおすことについて
第8章 「死別」と「悲嘆」の臨床社会学
第9章 子ども虐待防止の臨床社会学―困難と可能性
第10章 “内なる異文化”への臨床社会学―“臨床の智”を身につけた社会のオペレーターのために
第11章 死(デス)と喪失(ロス)に向かいあう

著者等紹介

野口裕二[ノグチユウジ]
東京学芸大学教授

大村英昭[オオムラエイショウ]
関西学院大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むじな

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実践家とは、その手にしっかりとした道具を持っているという事でしょうか。[たとえば私は、第五〇回関西社会学会でのラウンドテーブルで、災害社会学の野田隆氏が、みずからのフィールドワーク経験を引きつつ語った「災害の現場では社会学者は端的に邪魔かもしれない」という言葉をよくおぼえている。感銘を受けたからだ。私が子どもの虐待の「現場」に近づこうとするとき、いつももつ感覚に近いものを感じたからだ。]2016/10/30

ひつまぶし

0
臨床社会学の統一的定義がなく、エッセイや体験談のように書かれたものが多い。臨床の場を扱うものなのか、アプローチの仕方が臨床なのかが、よく分からない。事例としては臨床の場を扱ったものが多いが、治療やケアの現場だけが臨床社会学のフィールドなのか。臨床の場に向き合えば自ずと導き出されるアプローチがあるだろうし、アプローチによれば、どんな場も臨床的に立ち現れてくるはずだ。そういう意味では、相互行為を通してしか現れない「語りえないもの」をとらえようとする視点を示す、痴呆症を扱った第6章が一番しっくりくる内容だった。2022/12/14

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