内容説明
少子化時代といわれ、家庭のきょうだいの数が少なくなった今の世の中では、子どもの心が育つ上できょうだいが果たす役割は昔にくらべて小さくなり、むしろ幼稚園や保育所の力が相対的に大きくなった。子どもたちは、人が何を知り、何を信じているか、あるいは喜び・悲み・苦しみ・驚きなど、どんな感情を人が抱いているかを、どのようにおしはかっていくのか。発達心理学を研究する3人の著者が3年間、毎週1度、3~6歳児が同じクラスで学ぶ「縦割り保育」の幼稚園に出かけ、子どもたちが「心の理解」を発達させていく様子を観察する。
目次
第1章 縦割り保育のなかで育まれる「信頼感」
第2章 子どもの心が育つ時
第3章 「心の理論」の成長
第4章 一人でできること、仲間とできること
第5章 子どもは心を表現する
第6章 引き出す教育、見守る教育
著者等紹介
郷式徹[ゴウシキトオル]
1970年神戸市に生まれる。’94年京都大学教育学部(教育心理学専攻)卒業。2000年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位認定修了。現在、静岡大学教育学部講師
服部敬子[ハットリケイコ]
1969年奈良県に生まれる。’91年京都大学教育学部(教育指導専攻)卒業。’96年京都大学大学院教育学研究科博士課程後期課程単位認定修了。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、岐阜大学教育学部助教授。著書に「乳児保育総論」(共著,’97年)、「小学二年生の心理」(共著,2000年)など
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